もしかしてテレワークのせいで余計に疲れている?燃え尽きないために役立つ7つのポイント
以下は、2020年の半ばころからテレワークを始め、現在でも続けているある女性に教えてもらった内容を(ご本人の許可のもと)まとめたものです。
最初は急な環境の変化に戸惑い、「なぜか通勤していたときよりも疲れを感じる」という不思議な感じを持っていました。
しかしご自分で工夫してワークスタイルを完成させ、現在は自分に合ったテレワークを実現できているそうです。
そんな彼女に、自身の経験にもとづき、2020年以降テレワークで働き始めた多くの人たちにも当てはまりそうなことを語ってもらいました。
- 「忙しく」ではなく「生産的」に
- リラックスは自粛しなくていい
- 睡眠不足にならない
- 仕事始め・終わりにアラームをセットする
- スマホは下に向けて置いておく
- "帰りの電車" に相当する時間を
- 遠慮なく助けを求める
「忙しく」ではなく「生産的」に
私たちがつい勘違いしてしまうのは、「忙しい」ということと「生産性の高い仕事をしている」ということの区別です。
この2つは全く異なるものです。 自分では仕事が進んでいるように感じていても、実際のところがんばり続けて疲れていれば、ベストを尽くすことはできません。
生産性を上げるには集中力が必要です。 一日のうちに定期的に休憩を取り、充電してリフレッシュするようにしましょう。
また、自粛期間中にパソコンやスマホの画面を見ている時間の長さを考えると、目のために定期的に休憩を取ることも忘れてはいけません。 私の場合、20分ごとに10秒間、真っ白な壁を見る、ということをやっています。
立ち上がって軽い屈伸運動をしたり、携帯電話や仕事や情報に接続するデバイスから離れて、頭の中を空っぽにしてあげる時間も必要です。
リラックスは自粛しなくていい
在宅で仕事をしているからといって、仕事のあとにちょっとした楽しみを持てないはずはありません。
パンデミックになる以前の私たちは、仕事の後に夕食や飲み会に行っていました。 今はそれがなくなったわけですから、それに代わって自宅での気分転換が必要になります。
仕事のスケジュールを立てるだけでなく、自分のための時間を確保することも大切です。 将来が不安なのであれば今まで以上に頑張らなくてはいけないのは事実ですが、自分に栄養を与える時間も必要です。
セルフケアはコロナの時代にとくに注目されていることですが、それは肉体面・精神面の両方の健康にとって欠かせないものだと思います。
睡眠不足にならない
睡眠が私たちの健康にとっていかに重要であるかは誰もが知っていることです。 ましてや普段よりも疲労感のひどいときは、脳を回復させ気分を向上させるために特に睡眠は大事になります。
睡眠不足で働き続けていると、いわゆる「燃え尽き症候群」になってしまうでしょう。
ただ単にベッドに入って寝るだけではなく、可能な限り最高の睡眠をとるための環境を整えることが大切です。
仕事始め・終わりにアラームをセットする
単純なことのように聞こえるかもしれませんが、計画をたてて仕事を進めることはストレスを少なくし、有意義な一日を過ごす最適な方法です。 日課をこなしていくことで、健康的な習慣を身につけることができます。
また、やるべきことをTo Doリストから消していくことで得られる達成感は、自分自身についてポジティブな感情を引き起こす効果があります。
もう一つ有効な方法として、一日の仕事の始まりと終わりにアラームをセットしておく、というものがあります。 そうすれば、ただ漠然と夕方まで仕事をするのではなく、自分で決めた時間を守って仕事を進めるようになるはずです。
休憩時間を含めた一日の予定を決めておき、アラームを鳴らして、いつ仕事を始めていつ終わるかを知る習慣を身につけましょう。 そして習慣化するまでは、これを厳守して続けてみてください。
スマホは下に向けて置いておく
スマホは気晴らしには最適ですが、仕事に集中しようとしているときには邪魔になります。 スマホやパソコンからのメッセージをいつもチェックしていると、生産性のサイクルが途切れてしまうはずです。
もちろん、スマホの電源を切ることはできませんので、ひとつのやり方として、スマホを下に向けたままにしておく、というのがおすすめです。
本当に対応しなければいけない電話やLINEのメッセージ以外は、いちいちチェックしないように自分自身を訓練してください。 そうすることで、目の前の活動に集中することができますし、ひとつのことに集中できるのでストレスを感じることが少なくなります。
"帰りの電車" に相当する時間を
オフィスに通勤していた時は、意外にも夕方の帰りの電車が(体は休まらなくとも)頭をぼぉっと休ませるいい時間だったかもしれません。 仕事だけの頭の状態から、電車の中で音楽を聞いたりスマホを見たりして頭を少しずつプライベートモードに切り替えていく時間として有効だったのです。
しかし、テレワークではそういった時間はなくなってしまいました。 通勤時間がないというのはテレワークの最大の利点であるとともに、仕事とプライベートとの境界線がハッキリしなくなるという欠点もあるのです。
朝起きて通勤することで仕事モードに切り替わり、夕方会社を出て帰りの電車に乗ることで家庭モードに戻る、という人も少なくないでしょう。 テレワークを始めてみて、あらためてそういう通勤時間のもつ「役割」に気付く人もいたはずです。
これはテレワークをしていただけでは克服することはできません。
私の場合はエクササイズや読書の時間を意識して、場合によっては無理をしてでも取るようにしました。 そうやることで、仕事とプライベートの境界線を設けるよう工夫しましたし、今でも続けています。
遠慮なく助けを求める
テレワークはあくまで職場がオフィスから自宅に変わっただけで、あなたが何もかもすべてやらなくてはいけないという意味にはなりません。 今までは気楽に同僚や上司に聞いたり頼んだりできたことが、今はすべて目の前にどっさりと積まれていくのを見て圧倒されてしまうこともあるでしょう。
その場合は、助けを求めることが必要です。
これはあなたが仕事ができないことを表すものではありません。 あくまでテレワークになったせいで、仕事のフローに変化があり、一部が滞っていることを表しているだけです。
こうした変化には自分ひとりで対応できなくても仕方のないことです。 上司や同僚に現状を伝え、あなたの状況を変えるための解決策を聞き出すようにしましょう。
大切なのは、あなたから言わないといけないという点です。
オフィスでみんなと働いているときは、周りが何となく察してくれていたことも、テレワークでは上司や同僚はあなたの状況を把握しにくくなっています。 あなたが何も言わないと、どんな状況に陥っているのか、彼らには分からないのです。