フリーライター(ビジネス系)で成功している人にその秘訣を聞いた

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フリーランスのライターという仕事に興味のある人は少なくないでしょう。今回は、ビジネス関連の文章を専門とするフリーライターの方にお話を伺うことができました。

 

 

 

「商業フリーライター」とは?

一言にフリーライターと言っても選択肢はたくさんあります。雑誌やその他の出版物に寄稿する仕事。本や脚本を書く仕事。そして今回紹介するHさんのように、企業やその他の商業団体がクライアントとなる、商業フリーランス・ライターという仕事もその一つです。

商業フリーライターは、製品やサービス、アイデアなどを売るための資料作成が主な仕事になります。具体的にはウェブサイトのコンテンツ、eマーケティング、パンフレット、年次報告書、ブログ記事、チラシ、ホワイトペーパー、ビデオスクリプト、ニュースレター記事など、さまざまな種類の仕事があります。

 

Hさんがフリーライターの仕事を始めるまで

多くのフリーライターがそうであるように、Hさんも以前は別の仕事を経験してからライターの世界に入ってきました。

Hさんは、17年間にわたり金融サービスなどのPRの仕事に従事してきました。仕事は楽しかったそうですが、日によっては往復3時間もかかる通勤にいつも疲れていました。そして「このままでは続かない」と考え、次のキャリアを考え始めたのです。

転機となったのは2010年、職場からさらに離れた場所に引っ越したことで、通勤時間がもっと長くなったことでした。その年、HさんはPRの仕事を離れ、起業家についての記事を書き始めました。また、同じテーマでブログも始めました。

 

起業家をテーマにした理由

Hさんが40代以上の起業家をテーマにして書くことにしたのには、いくつかの理由があります。ベビーブーマーであるHさんは、自分がこれまでのキャリアで学んだことが役に立つと確信していました。また、起業を夢見ながらも「年を取りすぎている」と思って乗り出そうとしない同世代の人たちを助け、刺激したいと思ったのです。

執筆活動を始めたころ、Hさんは本の研究と執筆にほとんどの時間を費やしていました。当時は気づかなかったのですが、この経験は後に行うフリーランスの執筆活動の良い助走となりました。メモの取り方、情報の整理の仕方、上手なインタビューの仕方など、今でも活かされているスキルを具体的に学ぶことができたからです。

フリーランスになって最初に収入につながったのは、友人から彼のビジネスに関するサマリーの執筆を依頼されたときでした。その仕事をきっかけに、同じ会社から何度か依頼を受けるようになりました。今では、地元の少人数のクライアントから安定して仕事をもらっているそうです。

 

フリーランス・ライターの醍醐味とは?

Hさんの場合は、インタビューでいろいろな人に会って話を聞けることがその醍醐味だと言います。これまでに、サイバーセキュリティの専門家、マットレスのメーカー、建築物の清掃専門家、水産用品の販売業者、パン屋、輸入業者、ランプのデザイナー、リムジンの運転手、さらには発明家など、様々な職業の人たちと話をしてきました。 フリーランスのライターとして活動していると、他では出会えなかったような、刺激的で、達成感のある、知識豊富な人たちに出会う機会があります。

 

その他にはどんな利点があるのでしょうか。

自分でスケジュールを決められる

家族やその他の優先事項に合わせて仕事のスケジュールを組むことができる柔軟性はフリーランスならではの魅力です。

 

どこにいても仕事ができる

決められたオフィスに行くために満員電車に乗る必要はありません。

 

多くのことを学ぶことができます

さまざまなクライアントと仕事をしていると、さまざまな業界、問題、出来事について知識が深まります。

 

顧客も競争相手も世界中にいる

世界中のクライアントと仕事ができます。ネット上のプラットフォームでいろいろなチャンスを得ることができるでしょう。しかしその反面、日本中のフリーランサーと競争しなければならないという厳しさもあります。中には極端に安い報酬で仕事をする人もいて、適正な価格の仕事を獲得するのが難しいという現実もあるのです。

 

さて、フリーランスは楽しいものではありますが、これからライターになる人は潜在的な落とし穴に気をつける必要があります。ここでは、そのいくつかを紹介します。

 

収入のアップダウンがある

仕事がない週もあれば、仕事が増え自分がこなせる以上の仕事が立て込む週もあります。仕事のスケジュールが不安定だと、収入も不安定になり、中には資金繰りの問題を抱える人もいます。

 

事務作業も自分でやる

ライターとはいえ、通常のビジネスです。請求書を送り、支払いを処理し、経費を把握し、税金を支払い、その他のビジネスオーナーがしなければならない面倒なこともすべてこなさなくてはいけまません。

 

仕事が回るまで時間がかかる

一夜にして成功するわけではありません。 ポートフォリオを構築し、人間関係を築き、良い実績を残すには時間がかかります。最初のうちは、経験を積んだり紹介してもらうために安い料金で(場合によっては無料で)仕事をする必要があるかもしれません。

 

孤独な作業を続ける

ライティングは孤独な作業です。日によっては、何時間も一人でコンピューターの前にいることもあります。これはライターだけではなく個人事業を営む人はみんな同じですが、仕事をこなすのに必要な規律と集中力を持たなければ成功できないでしょう。