30代後半になったら転職は無理?可能性を高めてくれる2つのポイントとは

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転職市場が昔から発展している欧米では、40歳以上の人材でも比較的柔軟に受け入れる文化が整っています。

 

その一方で、日本の転職市場もだいぶ幅広い人材が対象になってきましたが、それでもやはり若年層中心のマーケットであることは否めません。

 

 

30代後半以上の人材は歓迎されない?

以前も別の記事で述べましたが、日本企業には何となく「32歳説」というものがあると言われています。

 

これは、32歳までであれば年齢で引っかかってしまうことはないが、33歳以上の人はあまり歓迎されない、という "俗説" です。

 

理由として、日本企業は従業員にその会社の人間になり切ってもらうことを期待する傾向があり、できれば中堅社員の典型的な年齢である35歳までには組織の人間として完成してもらいたい、ついてはそれに必要な3年間を見積もって32歳には入社してもらおう、というものです。

 

これはあくまで今まで転職活動をしてきた人たちの間でまことしやかに伝わっている話にすぎませんが、日本企業に共通の文化として考えると、さもあり得る話です。

 

70年代に生まれた人たちは人材薄

では30代後半以降の人たちは事実上転職をあきらめたほうがいいのでしょうか。

 

私はあきらめるのはもったいないと思います。

 

ひとつは世代によって人材の数に偏りがあるからです。

 

1960年代生まれの人たちはいわゆるバブル経済の恩恵を受けた人たちで、新卒採用の時点ではかなり恵まれた環境にいました。

 

大企業がそれまでにない多数の新入社員を入社させたのです。

 

しかし1970年代以降に生また人たちはバブル経済崩壊後に社会人になった人たちで、新卒採用ではあまり有利な環境ではありませんでした。

 

大企業も採用人数を大幅に減らした時代でした。

 

そのせいでこの世代の人たちは、現在でも多くの企業で社員数が少ない状態が続いています。

 

年齢で言えば40代以下の人たちがこれに該当します。

 

もしあなたがこの年齢層に属するのであれば、それだけである程度は可能性が高くなると考えられます。

 

転勤を受け入れる身軽さ

また、「身軽さ」も転職が成功する可能性を高くしてくれます。

 

30代も後半になると家庭を持ち、お父さん・お母さんとしてがんばっている人たちも多く、みんな自宅から通える範囲で職場を探そうとしています。

 

そんな中、もし転居が可能だったり、海外赴任も受け入れる準備のある人であれば、これだけで採用側にとってありがたい人材になれるのです。

 

特別手当てを要求することが出来る場合もあるでしょう。

 

もちろん、こうした条件を満たしても若い人たちに比べて有利というわけではありません。

 

しかし人材薄の穴埋めが出来たり、同年代の人たちにはない身軽さがあれば、自分の価値が高くなることは事実です。

 

年齢だけであきらめてしまうことなく、ほかの人たちと差を付けられるところを見つけていくようにしましょう。