圧迫面接などで「これは違う」と感じたらその会社への転職は考えないほうがいい
新卒採用でも転職面接でも、「圧迫面接」と呼ばれる面接をする会社があります。
この手のやり方は一般的に新卒社員の採用面接で行われることが多いようです。
会社側としても、学生気分で会社に来てほしくはありません。
お父さんのような上司が息子や娘のような学生とおしゃべりをするのではなく、あくまで将来の部下としてふさわしい人物かどうかを判断するために、あえてプレッシャーをかけ、それに対する反応を見ようとしているのです。
たとえ雰囲気を悪くしてでも、俗にいう上から目線で接してくることがあるのはこういうわけです。
転職活動での圧迫面接は採用後の上下関係のため
一方、転職者を受け入れるための面接が圧迫面接になってしまうのは、また別の理由があるようです。
よくあるのは、採用側の「なめられたくない」という気持ちから結果として圧迫面接になってしまう場合です。
転職希望者の中にはすでに十分な経験があり、場合によっては上司になる人とあまり変わらないキャリアの持ち主もいます。
事実上対等か、場合によっては面接官よりも優れた人材が部下候補として面接に来ていることもあるのです。
この場合、対等でざっくばらんな会話をしてしまうと、上司になる人にとっては採用後の上下関係を構築するうえであまり都合がよくない。
そのために、あえて自分のほうがボスであるということを印象付けるために、そういう振舞いに出ざるを得ない、というわけです。
「これは違う」と思ったらそこでやめる
面接する側にどういった事情があれ、面接される側はこうした面接から受けた印象はずっと心に残ることになります。
たとえ内定、採用、入社という運びになっても、面接のときのイメージは忘れることがないでしょう。
あなたが転職活動中に面接を受けて、その面接の印象が良くなかった場合でも、それが許容できる範囲であると感じたならばそれでいいでしょう。
しかし率直に言って「これは違う」と感じたならば、それ以上その会社で働くことは考えないほうがいいと思います。
中には人に紹介された面接だから、無暗に断れないという人もいるようです。
私が以前紹介した人で、同じような例がありました。
その人は必ずしも圧迫面接を受けたというわけではなかったようですが、面接を受けてみてどうもこの雰囲気の会社ではやっていけない、と感じたそうです。
しかし紹介した私への気遣いで断りたくても断れないまま、採用内定の連絡が届きました。
その段階になってようやくその人は私のところにやって来て、実はあまり乗り気ではないということを伝えてきました。
私になかなか伝えられなかった気持ちはよく分かります。
しかし、その人に内定したということは、その時点で他の候補者は落とされているわけです。
中途半端なところまで来てから断るよりも、「これは違う」「これはイヤだ」と思ったところで自分としての判断を下したほうが、あなたにとっても周りの人にとっても面倒なことにならないだろうと思います。