夜型生活の5つのメリット
朝を制する人は一日を制する、というのは事実です。
その一方で、体質的に夜型の人も多くいます。
世の中は早寝早起きを勧めているため、夜型の自分体質をあまり肯定的に感じられない人もいるでしょう。
しかし、夜型には夜型の良い点が多くあるのです。
1. 後回しにしても問題ない
たとえ朝型の人でも、起きてすぐに力がみなぎってくるわけではありません。
実際は9時ごろになってようやくそのピークを迎えるということが、専門家による研究で判明しています。
そして徐々にその日に使えるエネルギーが減っていってしまうのです。
その一方、夜型の人はエネルギーのピークが夕方に訪れます。
そのため、仕事などを後回しにしておいても十分取り組む力が出てくるのです。
2. 頭がいい
「The Scientific Fundamental」に発表された研究結果によると、朝型の人よりも夜型の人のほうが知性が高いことが分かっています。
この研究では、IQが75未満の人たちは比較的早くベッドに入る一方、IQが125を超える人たちはかなり遅くまで起きていることがわかりました。
3. 睡眠時間が少なくて済む
ベルギーとスイスの研究者が行った調査結果では、夜型の人は朝型の人よりも睡眠時間が少なくて済むという結論が出されています。
この調査では朝型・夜型それぞれが好きな時間に7時間の睡眠をとってもらい、そのあと起床してからの脳の活動を観察しました。
すると、朝型の人たちは疲労を早く感じてしまい、集中力を発揮するのに必要な脳の負担が大きいことがわかりました。
しかし夜型の人たちにはこの傾向はみられなかったのです。
このことから、同じ睡眠時間でも夜型の人のほうが質の高い睡眠を得ていると考えられます。
4. クリエイティブな人が多い
夜型の人のほうが、型にはまらない考え方や発想ができるといわれています。
睡眠についての研究家であるジム・ホーン氏は「夜型の人のほうがより外交的でクリエイティブな傾向があり、詩人、芸術家、発明家などに多いタイプです。朝方の人は理論派の人が多く、公務員や会計士などによくみられるタイプです」と語っています。
実際、ルールに従って働くよりも独創性を発揮する仕事で成功する人には、夜型の人が多いのです。
5. 睡眠パターンがフレキシブル
それでもなお、夜型の人は9~5時の仕事に自分の生活を合わせることができるのです。
再び上記でも登場した睡眠の研究家ジム・ホーン氏によれば、朝型の人が夜型の生活に合わせるのはきわめて大変である一方、夜型の人は(やる気になれば)早寝早起きの生活に合わせることもできるといいます。
このように、周りの人たちが流行りの「朝活」で盛り上がっていても、夜型の人は自分の体質を嘆く必要はありません。
できるだけ自分のペースをつかんで、夜型のメリットを活かすようにしましょう。