自分の原稿をリライトするときのポイント
「リライト」のやり方は人によって異なります。これこそが最高の方法だ、などというものはありません。
しかし、おそらく多くの方々にとって役立つ方法を以下でご紹介しますので、ぜひ参考としてご覧ください。
時間を置いてから読み直す
一応一つの作品を書き上げ第一稿を終えたものの、全体的に何か物足りなさを感じているということはよくあります。
例えば、表現がシンプルすぎるとか、中心となるポイントがあまり面白くかけていないなど、最初から満足のいく出来になることはめったにないでしょう。
こういう状態に対して何をすればいいかを判断するのはとても難しいものです。 この場合、編集する前に少し時間を置くことがおすすめです。
リライトを始める前に、可能であれば数週間、原稿から離れてみましょう。たとえ少しの休息でも、自分の文章をあらためて新鮮な目で見ることができます。
作品を壊して、再構築する
ある意味、作品を「壊す」ことを恐れてはいけません。 いったん出来上がったものを崩し、それを再構築することで以前よりも良くなることがよくあります。
第一稿は下書きではありませんが、そのあと書き直されることを想定しておくことが大事です。
ここでのリライトは、何かを大きく削るという作業ではなく、順序を変えたり、ある部分の記述をより詳しくしたりすることが主なものになります。
場合によってはもとのアイデアを変更する必要を感じるかも知れませんし、その場合はこれまでの努力が無駄になったように感じることもあるでしょう。しかしそれは作品が改善される印でもあるので、がんばって乗り越えなくてはいけません。
声に出して読んでみる
原稿がより洗練されたものになってきたら、文章を音読してみましょう。これにより、自分の文章を編集し、微調整するための感覚が鋭くなります。
声に出して読むことで、コンピュータの画面や紙に書かれた自分の言葉を読むときには素通りしてしまうような、文法的な間違い、ぎこちない文章構成、誤字脱字などを見つけることができます。
ここで注意したいのは、一度にたくさんのことをやりすぎないようにすることです。あまりたくさんの量を音読しすぎると、逆に感覚が鈍くなってしまいます。
発表される予定の形態で読んでみる
いったん出来上がった原稿を読み返すときは、できれば発表される予定の媒体に掲載された状態で読み返しましょう。
ブログなのであればプレビュー画面で読んでみる。紙媒体で発表されるものであれば、実際に印刷して読んでみてください。 そうすることで、読者の体験に近づくことができるようになります。これは実際にやってみると読み方にも不思議な違いが出てくるのが分かるでしょう。