転職活動は(残念ながら)長期戦のほうが良い結果になる
今まで私が面接をしたり紹介したりして成功した人たちを見ていると、転職活動は「精神力の挑戦」といってもいい気がします。
つまり長期戦を耐え抜いた人が希望の職を手にしているわけです。
残念ながら、希望する職を見つけるというのは簡単にはできないものです。
たまたま希望通りの職が見つかることもないわけではありませんが、そのほとんどは運が良かった場合の話です。
世の中に数多くの職がありますが、逆にそのせいで、自分の希望と企業側の希望とが合うのがとても難しくなっているのです。
無数にある求人から見つけ出すためには時間が必要
基本的に、ある程度の時間をかけないと自分と企業が双方向で満足できる仕事にはたどり着けないと考えたほうがいいでしょう。
少なくともそう考えて転職活動をしていった方が、いくつかの点でいい結果をもたらしそうです。
大きな理由の一つとして、世の中には数多くの職がありますので、時間をかけて探さないと希望の職にたどり着けない、という事情があります。
転職サイトにアクセスしてもすぐに希望の職が見つかることはめったにありません。
逆に、どの転職サイトを探しても自分の希望する職が見つからない場合でも、決して悲観する必要はないのです。
必ずどこかに自分の希望とマッチする職があると信じて続けることが必要です。
むしろ無理やりそう思い込むくらいで行かないと、いい結果にはたどり着けません。
とにかく今の仕事を辞めたい、だから希望通りではないけど妥協して転職してしまおう、という人たちもいます。
人によってはご家族の事情などでやむを得ず目の前にある転職先に移らざるを得ない人もいるようです。
しかし、もし自分の希望する仕事のための転職であれば、長期戦を覚悟しましょう。
自分の希望をハッキリさせることが出来る
また、転職活動をつうじて自分の希望が変わることもあります。
「希望が変わる」といっても、転職市場の厳しさを目の前にして妥協する、という意味ではありません。
いくつか面接を受けてみたり、紹介してもらった人に会って話をしたりすることで、自分が希望していると思っていたことが実は別のことであったことに気づく、ということも少なくないのです。
また逆に、もともとの自分の希望をより強くする、ということもあります。
場合によっては転職しないで今の会社で経験を積む、という結論になる人もいます。
私の知っているある若い人は、今の仕事は自分の希望とは違うと感じて転職活動をしていました。
しかし転職活動を通していろいろな人に会って話をしているうちに、やはり今の仕事で実績を上げたほうが将来的に自分の希望に近づけそうだということに気づき、今でも転職をせずに元の会社で働いています。
いずれの場合も、自分の希望するものをよりハッキリと意識することになるのです。
何を求めているかを分かっている人は、それだけ自分の求めているものに近づくことが出来ます。
行動力は大事ですが、それ以上に長期戦に耐えうる精神力をもって転職活動にのぞんでください。