求人の応募条件を満たしていなくても応募してみよう

 

 

 

転職市場にはいつもそれなりの数の求人がありますが、なかなか自分に合うものが見つからないという悩みもあります。

 

その悩みの大きな原因の一つは、自分のスペックが応募条件に合わない、というものです。

 

これは自分の望んでいる給料や勤務地の問題ではありません。 企業側の望んでいる条件を自分が満たしていないために応募できない、ということです。

 

応募条件には採用側の「理想」が書かれている場合もある

応募条件がしっかり書かれている求人というのは、ある意味信頼できる求人であると考えていいでしょう。

 

それが具体的にどんな仕事であり、その仕事をするためにはどんなスキルや経験が必要なのか、採用する会社側がハッキリと認識できているからこそ、具体的で細かい条件が求められているのです。

 

その一方で、条件の多い求人というのは、採用側の理想が盛り込まれてしまっている場合もあるようです。

 

「最低限これはできる人でないと困る」というレベルの条件ではなく、「こういう人だと100点満点で文句なし」という人材像をそこに描いてしまうものです。

 

当然のことながら、理想の応募条件すべてに応えることが出来るのはよほどの人材でないと難しいでしょう。

 

求人によっては「尚可」「尚よし」という表現を使っているものがあります。 これは絶対に求めている条件ではないが、これを満たしていれば他の候補者よりも採用の可能性が高くなる、というものです。

 

せっかく採用側がこの表現を使って「絶対条件ではありませんよ」といってくれていても、やはり応募条件に書かれていると尻込みしてしまう人も少なくありません。

 

すべての応募条件を満たしていなくても応募してみる

勇気のいることかもしれませんが、たとえ応募条件すべてに合致していなくても応募してみるほうが可能性を高めてくれることは事実です。

 

もちろん、企業側が求めている条件をまったく満たしていないのでは応募しても意味がありません。

 

しかし70~80%、場合によっては半分でも満たしていれば行動する価値はあります。

 

私自身の転職経験ですが、ある会社の経理部への転職を希望して履歴書を送ったときのことです。

 

その求人の条件では通期決算の経験が10回以上あるのが望ましい、とされていました。 つまり経理マンとして最低10年のキャリアを求められていたのです。

 

しかし当時の私はまだ経理業務をやるようになって6年目でした。

 

それでも履歴書を送ったところ面接に呼ばれ、前向きなお話をいただいたことがあります。

 

こうした事例は採用側の懐の大きさも関係することですので、無暗に行動しても徒労に終わる可能性もあります。

 

しかし、求められている条件をすべて満たすことが出来ないからといってそこであきらめるのは、もったいないことです。