職務経歴書は応募する求人ごとにキーワードを入れて書き直すのがおススメ
履歴書や職務経歴書は、いったん作り上げるとそれ以上手を加えない人が多いようです。
もちろん、自分の過去は書き変えることはできませんので、どの仕事へ応募するときも基本的に内容は同じものを送ることになります。
しかし、履歴書・職務経歴書を受け取る側の企業は、それを最初から最後まで読んでくれるわけではありません。
企業の公式ウェブサイトにある採用ページから応募したり、メールにファイルを添付して送信したりと、今はあまり手をかけずに履歴書・職務経歴書を送ることが出来ます。
しかしその分、企業側はかなりの応募数に対応する必要が出てきました。
つまり、いちいち各自の職務経歴をじっくり読むことなどできなくなっているのです。
その代わりに「スクリーニング」と呼ばれる最初の段階で、キーワードが含まれている職務履歴書だけをピックアップする作業が行われます。
これは人の手で行われている会社もあるようですが、今はシステムを使って自動的にはじき出される場合も多いそうです。
つまりどんなに魅力的な職歴を持っていても、キーワードが抜けていると最初の段階でふるいにかけて落とされてしまうことになります。
「キーワード」はどうやって見つける?
ではこのキーワードとは何なのでしょうか。どうやって見つければいいのでしょうか。
職種や業種、または各企業のスタイル、場合によってはマネージャーの意見によってキーワードは変わってきます。
もっとも確実な見つけ方は、その求人の「業務内容」で使われている言葉です。
例えば、業務内容に「チームワークで仕事をしていただきたい」というフレーズがあったら、この「チームワーク」という言葉を自分の職務経歴書にも入れるようにしましょう。
もしあなたの職務経歴書に「他部署と協働で事業計画を達成」と書いてあれば、おそらくあなたがチームプレイヤーであることは想定できます。
しかし、スクリーニングではあくまで「チームワーク」というキーワードがあるかどうかという一点だけで選別されてしまいます。文章の内容から読み取ってもらうことは期待できないのです。
この点を意識して職務経歴書の文言を書き直したほうが、スクリーニングに通過できる確率が高くなります。
採用側の要望をしっかり把握することから始める
転職活動はあくまで自分という人材を相手に買ってもらうための売り込み活動ですから、まずは相手の、つまり採用する企業の要望をしっかりと把握することから始めなくてはいけません。
そのためには求人の内容を読み込み、それに呼応した履歴書・職務経歴書を用意する必要があります。
その第一歩は業務内容に使われているキーワードを見つけ出し、そこを強調して各書類を書き直すことだと言えるでしょう。