ネットで求人に応募するとき注意したいこと

 

 

 

ある程度キャリを積んだ人たちであれば、知人の紹介というルートで転職する場合も少なくありませんが、まだキャリアが浅い場合は自分で求人を探し、ネットで応募するというやり方がほとんどだと思います。

 

人事担当者にとっても応募する人たちにとってもネットによる申し込みはこれからもたくさん増えていくでしょう。

 

このネットでの応募について、注意しておきたいことを3点を説明します。

 

履歴書・職務経歴書は誰が見ても分かりやすい書き方をする

ネットで仕事に応募する場合、自分の用意した履歴書・職務経歴書をそのまま送付するのではなく、ネット上に用意されたフォームに必要事項や自己PRを記入して送信をクリックする、という場合が多くあります。

 

こうした場合の応募方法では、応募者の情報がコンピューターでスクリーニング(第一選考)され、それを通過したものだけが人事担当の目に触れる、という順番になることがふつうです。

 

さらに、同じ人事担当者の中でも最初にあなたの履歴書を手にする人は、どちらかというと組織の中であまり経験のない人である場合がほとんどです。

 

そのため仕事について深い理解をしていない人たちである可能性もあります。

 

こうした条件を乗り越えるためには、ネットから履歴書を送るときには誰が見ても分かりやすい書き方をしておく必要があります。

 

今後は応募フォームをAI(人工知能)が取捨選択してしまうようになるでしょう。

 

その場合でも、シンプルにあなたの経歴が分かるようになっていれば通過する可能性が高くなりますが、例えばいわゆる「匂わせる表現」や「行間を読んでもらう」ことを期待した書き方をしてしまうと、AIはもちろんのこと人事担当者にもよく伝わらないまま落とされてしまうことになりかねません。

 

まずはよく求人の職務内容を読み、それに一つひとつ対応する答えをシンプルに書き、分かりやすい職務経歴を仕上げるようにしましょう。

 

履歴書・職務経歴書は応募する仕事によって書き変える

いったん履歴書をつくると、それを「完成形」とみなしてあえて手を加えない人たちがいます。

 

私たちが履歴書・職務経歴書をつくるときは、自分の第一希望の企業や職種を思い描きながら書いているはずです。

 

しかし、もし第一希望ではない会社の求人に応募する場合、そのままでもいいのでしょうか?

 

その職務内容に必ずしも一致していない場合もあるでしょう。

 

応募する前に、言葉や強調するポイントなどを書き変え、応募しようとしている企業・仕事に最適なバージョンをつくることが必要になります。

 

もちろん「書き変える」といっても内容を変えるという意味ではありません。 過去の職歴や自分の技能などを変えてしまうのは明らかに偽装していることになりますので、決してやってはいけません。

 

採用担当者にとって分かりやすく、目につきやすいような履歴書・職務経歴書を用意する、という意味です。

 

履歴書・職務経歴書をつくるのは骨の折れる作業ですので、いったん作ってしまうとそれに手を加えなくなりがちです。

 

しかし自分を最大限にプロモートするためには、読み手に訴えるバージョンへ書き換えることを怠らないようにしたいものです。

 

ネットでの応募にばかりこだわらない

ネットで仕事への応募を続けることも決して無駄ではありませんが、それだけに頼るのはよくありません。

 

もしどの会社で働きたいという明確な希望があるのであれば、その会社に他の形でアプローチしてみるようにしましょう。

 

すでにその会社で働いている人に連絡を取り、情報提供をお願いする。直接の採用担当ではなくとも人事部の人にコンタクトを取り、いくつか質問をしてみる。

 

こうした行動をとるだけでも、他の候補者と一線を画すことが出来ます。

 

彼らにはあなたを採用する権限はありませんが、採用権限のある人に推薦してくれる可能性があるからです。

 

ネットで応募しあとは返事を待つ、という受け身の姿勢だけでは、思い通りの結果は出にくいと考えたほうがいいでしょう。