優秀な人材を集めるための採用イベント成功例を教えてもらった
以下は、優秀な人材の獲得に成功しているある企業の人事の方にお伺いしたものです。
この会社では通常の求人広告や人材紹介会社からの採用よりも、自分たちが開催したイベントで人を集めて、そこから将来の候補者を発見するというルートで人を採用してきました。
こうしたイベントであれば、従来のオーソドックスなやり方では接点を持つことができなかった候補者と巡り会える可能性があります。
- その1:親善目的のコンペティションを開催
- その2:業界のリーダーや専門家を集めたカンファレンスを主催
- その3:業界イベントのスポンサーになる
- その4:オフィスをイベントスペースとして使う
- イベントを成功させるときに押さえておくべきポイント
その1:親善目的のコンペティションを開催
特定のスキルを備えた人材を探している場合、社内外の候補者を集めてある種のコンペティションを開催することで、優秀な人材を集めることができます。
例えば、参加者をチーム分けし、課題解決ディスカッションをやってもらいます。
もちろん勝ち負けを決めることを目的とするのではなく、あくまで親善目的で集まってもらい、できる限り楽しんでもらう集いにしましょう。
この方法ですと、従来の面接とは異なり、採用担当者たちは(将来の)候補者がどのようなプレッシャーの中でどのようなパフォーマンスを発揮するかをプレビューすることができます。
その2:業界のリーダーや専門家を集めたカンファレンスを主催
業界のリーダーやその分野の専門家を呼び、カンファレンスなどを開催することで、優秀な人材に集まってもらうことができます。
これはそのカンファレンスそのものに参加する人たちのみならず、それを聞きにやって来る熱心な聴衆の中にも優秀な人たちが多くいるからです。
業界の専門家たちによるパネルやカンファレンスをすることで、聴衆たちは自分が目標とする人たちの話を直接聞く機会が与えられるというメリットがあります。
採用担当者たちにとっては、比較的フレンドリーな環境で優秀な候補者たちと出会う機会を得ることができます。
その3:業界イベントのスポンサーになる
独自のイベントを主催することができない場合は、より大きなイベントのスポンサーになることも検討してみてください。
イベントスポンサーはブランド認知度を高めるだけのもの、すなわち「宣伝効果」だけだと思われていますが、それだけではありません。
ある技術者が集まるイベントでは、エンジニア同士が語ることができる場所を用意し、そこに採用担当者も混ざって様子をうかがっていました。
集まった優秀な人たちの中から、興味のありそうな人に自社でのキャリアの可能性を説明し、将来の採用へつなげていくことができたそうです。
その4:オフィスをイベントスペースとして使う
大きなイベントのスポンサーになるだけでなく、自社の業界に関連したイベントのためにオフィスを開放するのも一つの方法です。
スペースにもよりますが、ミーティング、パネルイベント、リラックスした懇親会などにも最適です。
しかしこれは施設にある程度の余裕がないとできない方法です。
イベントを成功させるときに押さえておくべきポイント
では、上記のようなイベントのアイデアを決めたら、以下のポイントを押さえて企画を進めましょう。
- 予算
- プロモーション
- 発券・登録
予算
イベントは、予算管理をしっかりしないと単にお金をかけただけの活動で終わってしまいます。
派手なカクテルパーティーなどにしてしまうと、イベントを宣伝するための予算がなくなってしまいます。
宣伝されなければ十分に人が集まりません。
ガラガラに空いたイベント会場ほど失敗の印象を与えてしまうものはないのです。
プロモーション
自社でリクルートイベントを主催している場合でも、イベントのスポンサーを利用している場合でも、その開催に関する情報を十分に広める必要があります。
一日中ソーシャルメディアに集中するために一人の担当者を配置するという余裕はないでしょう。
その他のマーケティングキャンペーンに無限のお金を注ぐこともできません。
これらの予算内でできるプロモーションは、開催を決定する前に十分考えておく必要があります。
発券と登録
イベントを計画し、プロモーションを開始する準備ができたら、参加者を集めるのに役立つチケット発券業者を検討してみましょう。
”業者” といっても「チケットぴあ」などといった専門の会社である必要はなく、こうしたイベントの管理をしたことがあり、十分なノウハウを持っているところであればいいでしょう。
適切なパートナーを探し出せば、プロモーションからイベントのウェブサイト制作・管理まですべてをサポートしてくれます。