仕事と私生活のバランスに悩む いざ転職か?

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仕事と私生活のバランスが上手く取れない、という悩みはよく聞きます。

 

仕事と私生活の区別と言っても、仕事より私生活を優先できている人は少ないでしょう。

 

ほとんどの人が仕事の持つ存在感のせいで、自分の私生活が充実していないと感じているはずです。

 

ほかの人よりも良い給料や社会的認知度の高い仕事をし、自由な時間は思い通り取れない生活がある一方、生活に必要なまあまあの給料だけで昇進の可能性もないが、アフターファイブや週末を思う存分楽しめる生活。

 

どちらを選ぶかはその人の自由のはずですが、自由な選択であるがゆえにみんなが悩むところなのです。

 

【あるアメリカ人女性の場合】

シアトル在住の女性ファーバーさんにとっては、この選択はとても簡単でした。

 

彼女は今まで調理器具や医療機器の販売など、比較的高収入な仕事に携わってきました。

 

しかし、これらの仕事に共通した悩みがあったのです。

 

それは、家に戻ってもメールのチェックやフォローアップなど、昼間の仕事が続いてしまうということです。

 

しかし今、ファーバーさんはスターバックスバリスタとして働いています。

 

そして以前のように仕事を家に持ち帰る生活は終わり、「いったん職場のドアを出れば翌日まで仕事のことなど考えなくてよい」生活を楽しんでいるのです。

 

ファーバーさんのように思い切った決断ができれば、「仕事と私生活の境界線」のことで悩むことはないでしょう。

 

しかし給料やステイタスなどを引き換えに自由時間を取り戻すというのは、簡単にできることではありません。

 

そこで、同じような悩みを持った人たちがこれからのキャリアを考えるときに役に立ちそうなヒントをご紹介します。

 

 

【大きなビジョンを描く】

単に今の仕事と新しい仕事を比較して、それぞれから見えるキャリア展望を想像するのではなく、最終的な目標をしっかり思い描くことから始めましょう。

 

これは仕事上の目標である必要はありません。私生活で成し遂げたいことを目標にしてもいいのです。

 

役員になる、40代で早期退職する、バケーションを謳歌するなど、どんなことでもあなたにとっての最重要課題をあげてください。

 

そして優先順位を考えましょう。

 

最終目標と優先順位が分かっていれば、目の前のことについての判断もあまり難しくなくなります。

 

 

【仕事が自分にとってどんな意味があるか、はっきりと意識する】

仕事と聞くと「辛くて嫌なもの」というイメージがありますが、果たして必ずそうだと言えるでしょうか。

 

お金だけを目的にやりたくない仕事をしていると、きっと「辛くて嫌なもの」になってしまうでしょう。

 

その一方、仕事そのものにとてもやりがいを感じている人がいるはずです。

 

そんな人にとって仕事は自分のアイデンティティであり、生きがいでもあるかもしれません。

 

それでも仕事と私生活の境界線がハッキリせずストレスに感じるのであれば、それは仕事そのものではなく、職場環境に原因があると考えたほうがよいでしょう。

 

 

【私生活を犠牲にすることも選択肢からはずさない】

上記のファーバーさんの場合は、私生活を取り戻すことが目的であったため、新しい仕事には「5時で帰れる」ことを求めました。

 

しかし、もしあなたがもっとキャリアを伸ばしたいと考えており、そのチャンスが転職によって得られるのであれば、そこで私生活を犠牲にしても決して苦にならないはずです。

 

とくに若くて独身で、養わなければいけない家族がいないのであれば、24時間を仕事にささげても決して損はしないでしょう(あくまで自分のキャリアプランに合致している場合のみですが)。

 

 

【仕事同士を比較するのではなく、自分の目標に各仕事を照らし合わせて考える】

ひとつの表をつくってみましょう。

 

縦でも横でもいいので、「キャリアの目標に合致するか」「自分にとっての価値のある仕事か」「満足できる内容か」「不満に感じることはあるか」という項目を書きます。

 

その上で、仕事一つひとつをこれらの項目に照らし合わせて○か×かで判断してください。

 

今までの仕事と比べたり、ほかに可能性のある仕事と比較してしまうと、必ずしも自分が進むべき方向に向けた判断ができない可能性があるので、気をつけましょう。

 

 

BBC - Capital - Should you swap long hours for less pay?