ハンバーガー1個を食べたら、どれくらい走るべき?
暑さも過ぎ去り、食欲の秋の訪れです。
夏バテで食欲がなかったときが信じられないくらい、食欲を感じる季節になります。
しかしこれは、カロリー摂取の季節が訪れことも意味します。
食べればその分カロリーを摂取してしまうことはよく分かっています。
また、その分のカロリーを消費しなければ、体重増加という望まぬ結果が待っていることもよく分かっています。
私たちが知りたいのは、どんな食べ物に対してどれくらいエクササイズが必要なのか、ということです。
実際、この計算は簡単なものではありません。
ある調査では、体重を減らしたいと思ってエクササイズをしているのに、そのうち68%の人は実際は体重が増えてしまった、という困った結果が出ています。
また、減量に必要な代謝能力は年齢やもとの体重によって異なります。
しかし、何かの指針がないとどこまでエクササイズをがんばればいいのか、何を食べても大丈夫なのかがまったく分かりません。
その結果、運動と食事が張り合いのないものになりかねません。
【エクササイズ vs. 食べ物】
ここにそんな私たちに役に立ちそうなものがあります。
アメリカのハーバード大学メディカル・スクールの研究結果をもとにイギリスの放送局BBCがまとめた、「エクササイズ vs. 食べ物」をご紹介します。
(※「エクササイズ= そのエクササイズで消費するカロリー相当の食べ物」)
☆水泳1時間=コカコーラ5本半
☆サイクリング1時間=クリスピードーナツ約3個
☆チューインガムを1時間噛む=プリングルス1枚
ある医学専門誌によると、起きている時間ずっとガムを噛み続けていると、一年で5キロの脂肪を減らせることが分かっています。
☆ランニング1時間=ビッグマック1個+ポテトフライ
時速16キロで走る熟練したランナーであれば1時間に1000カロリー消費します。
☆ダンス1時間=ワイン3杯
クラブで1時間踊り続ければ約400カロリー消費できます。
☆パソコンの前に1時間座り続ける=スニッカーズ1/3
なお、立っているときのほうが座っているときより11カロリー多く消費できます。
☆読書1時間=プリングルス4枚
テレビを1時間観るより読書を1時間するほうが28カロリー多く消費できます。読書の秋にも最適な情報です。
☆セックス1時間=(女性)チーズ34グラム、(男性)チーズ51グラム
これは人によって大きく異なる可能性があります。ある調査では平均の3倍のカロリーを消費しているカップルもいたそうです。
ご覧のとおり、ふつうは「エクササイズ」とは呼ばないような日常生活の行動でも、カロリーを消費する運動であることが分かります(睡眠だけでも人はカロリーを消費します)。
つまり、エクササイズの運動量とカロリーの消費量は必ずしも比例しているとは限らないことになります。
もしカロリーの消費だけが目的でエクササイズをするのであれば、闇雲にカラダを動かすのではなく、カロリー消費に適した内容の運動を選ぶようにしましょう。
【エクササイズの効果はカロリー消費だけではない】
同時に、エクササイズにはカロリー消費以外の効果もたくさんあることも忘れないようにしたいものです。
カラダとともに気分をリフレッシュさせる、一緒にエクササイズに励む仲間ができる、エクササイズという日課を持つことで生活に自然なリズムができる、など単に減量という目的だけに収まらない楽しみが得られます。
もし今の体重が適正値を超えているのであれば、カロリー消費にフォーカスしてエクササイズのメニューを選ぶのが良いでしょう。
しかし体重維持・姿勢矯正・スタミナ増強などが目的の場合には、自分のやりやすい楽しめる運動を選ぶほうが長く続けることができるはずです。