<「将来の自分」の幸せのために今を生きる>という発想で毎日を前向き過ごそう
これはウィルさんと言うジョギングが趣味の男性が自分の体験から語っていることです。
私たちも彼の言っている「コツ」を使うことで幸せに向けた毎日を送ることができるはずですので、ここでみなさんとシェアしたいと思います。
ウィルさんはネット上でジョギング愛好家のオンライングループに参加していました。
このグループはトレーニングのコツ、マラソンの体験談、モチベーションの上げかたなどをネットで共有していました。
年齢、性別などは様々に異なるグループでしたが、健康を維持し、ジョギングを楽しみたいという共通の目標を持った人たちの集まりだったのです。
このグループのメンバーである一人の女性Eさんが、ウィルさんにある考え方を教えてくれました。
この考え方のおかげでウィルさんは、ジョギング愛好家としてだけではなく人としての人生全般を根本から変えることができたと言っています。
実はきわめてシンプルなコンセプトで、誰でも自分の生活に取り込むことが可能なものです。
それは「いつでも出来るときに、「将来の自分」のために何か親切なことをしてあげよう」というものです。
私たちにとって「将来の自分」は大切な存在です。
みんな「将来の自分」に幸福になって欲しいと望んでいます。
そしてそれを実現させるチャンスはいつも目の前にあるのです。
ウィルさんは、オンライングループで知り合ったEさんが「今朝はジョギングなんかしたくなかったの。それでもがんばってジョギングをすれば「将来のE」が喜んでくれる。だから私は「将来のE」のために走ったわ」と言ったときに、この「将来の自分」という発想を把握したといいます。
同様に、たとえば甘いものをたくさん食べてしまった、夜更かしをしてしまった、などという場合、私たちは「将来の自分」に謝らなくてはいけなくなります。
「将来の自分」が健康になれるか、安定した生活を続けられるか、そして幸せになれるかは、今日の私がどのような行動をするかによって決まってしまうのです。
【何から始めたらいいのか?】
しかし、「将来の自分」という“人”を今の自分や目の前にいる人たちと同じような存在として想像するのはあまり簡単ではありません。
「将来の」という言葉が持つ感覚のせいで、何をやっていいか分からなくなってしまうかも知れません。
そんなときは、身近にある、取り掛かりやすいものから少しずつ手をつけるだけでいいのです。
たとえば:
- ベッドや布団をきれいにたたんでおく。「将来の自分」が今晩寝るときに、きれいにたたんであるベッドのほうが気分よく就寝できるから。
- 使い終わった食器を洗っておく。次の食事やおやつのときにキッチンがきれいだと、「将来の自分」が気分よく食べることができるから。
こういった数時間後の将来に加え、数ヶ月や数年先の自分を想像しましょう。
- エレベーターではなく階段で上る。普段使わない筋肉を使ってあげることで、「将来の自分」が若々しい体つきになれるから。
- 今がんばっていることに対するご褒美を考える。今のがんばりのせいで疲れてしまっているはずの「将来の自分」をねぎらい、励ましてあげる。
そして、何よりも「将来の自分」へ本当に必要な人間関係を与えてあげましょう。
- 面倒な人とは関係を絶つ。わずらわしい人間関係から解放された時間を「将来の自分」に与えてあげるため。
- 本当に大切な人に連絡をする。その人との出会いという人生にとって重要な出来事を「将来の自分」と分かち合うため。
今の自分でも上司や同僚でもなく、あくまで「将来の自分」のためにまた明日からがんばって行きましょう。