中堅以上の転職希望者は「経験」と「家庭の責任」をアピール

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残念ながら、とくに日本の企業では、年齢が転職活動で大きなポイントになります。

 

真偽のほどはハッキリしませんが、よく耳にするのは「32歳説」というものです。

 

日本の企業は、どの従業員にもその会社の文化に染まり切ってもらうことを期待する傾向があります。

 

中堅の典型的な年齢である35歳をめどにその会社の人間として完成してもらうためには、32歳の時には入社して、3年間じっくり会社色に染まってもらうのが望ましい。

 

そこで32歳をひとつの区切りとして、それよりも若ければ年齢的にOKだが、33歳以上だとあまり歓迎されなくなる・・・というものです。

 

どの会社もこうしたことを採用方針として社外に明言することはないでしょう。

 

しかし転職活動をしている人たちが、今までの経験から見出した、日本企業に共通して見受けられる傾向であることは事実のようです。

 

 

 

若い人にはないもの:経験

年齢というのは誰にもどうにもできないことですので、下手に悩むのは時間と精神力の無駄です。    

 

しかし、年齢が高ければその分だけ若い人にはないものを持っているはずです。    

 

経験がまさにそれです。    

 

若い人には長時間働く体力もあれば、新しいことを学習できる柔軟な頭もあります。    

 

これらは年齢を重ねるとどうしても失われていくものです。    

 

その一方で、若い人たちには経験が、まったくないとは言わないまでも、十分に蓄積されていません。

 

中堅レベルの人たちは、自分の経験を強調してアピールするようにしましょう。    

 

もちろん、長い期間やっていればそれでいいわけではありません。    

 

何らかの具体的な結果・成果が伴っている方が評価は高くなります。

 

若い人にはないもの:家庭の責任

もう一つ、若い人たちよりも中年以上の人たちのほうが好まれるポイントがあります。 

 

それは責任です。  

 

責任といっても、会社の中でのマネージャーとしての責任ではありません。    

 

家庭を持ち、ローンを抱え、一家の大黒柱としての責任を両肩に負っている、そういう年齢の人たちは、簡単に退職する可能性も少ないと考えられます。

 

たとえば「海外に留学するので会社を辞めます」という可能性は低いでしょう。    

 

採用する側としては、所帯を持つ一定以上の年齢の人のほうが定着率が高いと考えられるため、結果的に歓迎されます。    

 

もしあなたがすでに結婚していたりローンで購入した自宅がある場合は、むしろ面接でそれを伝えたほうが、従業員の定着を期待する企業からは喜ばれるはずです。