何でも後回しにしてしまう このクセを何とかしたい
私たちのほとんどが、今日できることを明日に後回しにする傾向があります。
これを正しいことだと思っている人はあまりいないでしょう。
できれば改善したい「悪い癖」だと感じている人も多いかも知れません。
【後回しにすることは悪いことではない】
面倒くさいから後回しにする。これがほとんどの場合の本音かもしれません。
しかし、これも決して悪いことではないのです。
どんな作業にもある種の「勢い」が必要です。
ある事を後回しにしないために、いま目の前でやっていることを中断しなければいけないとしたらどうでしょうか?
せっかくここまで上げてきた勢いを、すべてゼロにしてしまうことになります。
それよりは、後回しに出来ることは後回しにして、今やっている作業を完結させることに勢いを使ったほうがよいでしょう。
その上で、後回ししたことについては以下の3つの手順で、上手にこなしてゆきましょう。
①後回しにしてきたことを全てリストアップする
後回しにすることでいつも問題になるのは、「何を後回しにしたのか」がよく分からなくなってしまうことです。
原始的なやり方ですが、とにかく「やるべきこと」「やりたいこと」「やったほうがよさそうなこと」などを思いついたら、まずはメモしましょう。
優先順位などは考えなくてもいいので、とにかく書き連ねておきます。
もうひとつ大切なのは、「なぜ後回しにしたのか」という理由です。
「いま手元にあるデータだけでは作業を始められない」「締め切りが来週末だからまだ時間がある」などその理由も(自分で分かる書き方でいいので)加えておくと、後で見直すときに便利です。
②毎日、少なくともこのリストに載っていることの一つは片付ける
どの項目から手をつけるかを決める際、①で後回しにした理由を書き込んでおくと判断の助けになります。
③さらに毎週1時間を「後回し対策」にあてる
②の作業を毎日続けていても、やはり手をつけないままになってしまうものがあります。
明確な締め切りがないものや、出来ればやっておいたほうがいい程度のものなどは、いつまで経ってもリストに残ったままになりがちです。
これらのための専用の時間を、週に1時間割り当てるようにしましょう。
また、少し視野を狭めてみて、細かいパーツに分けて考えてみると、意外とはかどる場合があります。
「部屋を片付ける」よりは「引き出しを整理する」ことのほうが重い腰も上がりやすくなります。
「レポートを書き上げる」よりは「1ページ目の下書きをする」のほうが取り掛かりやすくなるでしょう。
このように小さなパーツに分けたものに実際に取り掛かってみると、意外と気分が乗ってきて、思った以上に進めることができるものです。