完璧主義のせいで必要以上に苦労している気がする・・・ 対処法はあるの?
仕事だけでなく、日常の小さなことであっても、やるべきことを抜かりなくこなしてゆくことはとても大事な心がけです。
しかし、いわゆる「完璧主義」というのは、自分がやったどんなことにも満足できないまま不満ばかりが残るという結果になります。
また、完璧主義者の人はとても小さなことに異常に長い時間をかけてしまう傾向があり、そのために大きなビジョンを見失いがちです。
大きなビジョンを見失ってしまえば、当然のことながら、完璧とは程遠い結果しか残りません。
そしてますます不満が募り、さらには不安も抱えてしまうという悪循環に陥ります。
【いい意味での「手抜き」をする】
こんな状態から抜け出すには、積極的に「手を抜く」ことを取り入れる必要があります。
もちろん、「サボる」という意味での手抜きではありません。
たとえば、いったん終わらせた仕事について、完璧主義の人は一からすべてチェックし始めるでしょう。
しかし、その代わりにサンプルチェックを取り入れて済ませるようにしてみましょう。
【絶対に休憩を差し挟む】
勢いに乗っているときは、休まず今やっている仕事を続けたほうがいいと感じる人が多いと思います。
しかし完璧主義に取り付かれてしまっている人は、ぜひ30分に一回は休みを取るようにしてください。
少なくとも1時間に一回は仕事から離れるようにしましょう。
あえて仕事から離れることで、今やっていることから心理的な距離を置き、自分が本当に注力するべきことに力を傾けているかどうか見直すことができるようになります。
そうすると、意外とどうでもいいことを頑張ってしまっている自分に気づくかもしれません。
こうして完璧主義という「熱」を冷ますことが必要です。
【あえて結果が求められないものに時間を費やす】
たとえばボランティアに参加する、没頭できる趣味を楽しむ、子供たちと遊ぶ、といったことに時間とエネルギーを注いでみましょう。
これらは、結果とその評価のために行う活動ではなく、活動そのものに意味のあることなのです。
結果を求められ、その出来具合によって評価が決まるために完璧主義に陥ってしまう場合が多くあります。
しかし、その場に自分がいて、まわりの人たちや好きなものと一緒に時間を過ごすことに意義がある場合は、完璧主義に心を奪われてしまう必要はなくなります。
このような時間を持ち、自分が完璧主義モードにならない状態を作ることで、少しずつ自分のマインドを変化させてゆくようにしましょう。
【馴れるまで続ける】
これらのコツを実行しても、そう簡単には完璧主義から抜け出せません。
しかしあきらめず続けてみてください。
完璧に終わらせることができなくて気持ち悪く感じていたものも、後になってみると何の問題もなく無事に過ぎていることに気づくでしょう。
むしろ完璧主義でやったものよりもスムーズに、首尾よく仕上げている場合が多いことが分かってくるはずです。
そういう段階にくれば、自分を必要以上に苦しめ、周りにまで迷惑をかけてしまうような完璧主義から卒業することができるでしょう。