会社を辞めたいと思ったら「会社」と「仕事」それぞれを別に見直していこう
会社を辞めたい、もっといい仕事につきたい。おそらくほとんどの人がこう思ったことがあるはずです。
しかし転職というのは安易にするべきものではありません。
では転職活動を始める前に、どんなことをチェックしなければいけないのでしょうか。
会社を辞めたいと思ったときにまず第一にやるべきこと
もし、あなたが仕事を辞めようと思っているなら、決断を下す前にちょっとした分析をしてみてください。 分析するのは「会社」と「仕事」です。
もしあなたの悩みの原因が会社そのものなのであれば、他の会社で仕事を探すことによってその悩みの解決につながる可能性があります。つまり、転職を真剣に考えるようにしましょう。
しかし、会社が問題なのではなく、自分がやっている(やらされている)仕事そのものが問題であるという場合には、安易に転職に飛びつかず社内での異動を実現できるように努力しましょう。
では、以下において「会社」「仕事」それぞれについてのチェック項目をご紹介します。じっくりと考え、自分の悩みの原因を見つけてください。
自分は働くべき会社に雇われているのか?
問題を抱えた会社にいるせいで、いつのまにかキャリアが下り坂にならないようにしなくていけません。ここでは、注目すべき7つの”症状”を紹介します。
合併、買収、または株主の変更が行われたが、自分はこうした新しい変化に参加していない。
経営陣が新聞の経済面や専門誌で批判されている。
新製品や新サービスへの投資をせず、古いやり方にこだわる組織になっている。
尊敬する人が会社を去っていく。
利益が減る(非営利団体の場合は寄付金が減る)。
管理職に外部の人間が採用され、自分の友人を連れてくるようになった。
(人員削減も含めた)コスト削減のための施策が、予告や理由がないまま行われている。
あなたの勤め先についてこの中の4つか5つが当てはまるなら、会社を批判的に見るようにして下さい。すでに会社を辞めた元同僚に話を聞いてみるのも問題点を見つけ出す一つの方法です。
たとえ問題があっても今の会社で働き続けたいと思う場合もあるかもしれません。しかしそれは組織再建チームの一員になったり、役立つ新しいスキルを身につけることができるなど、キャリア上の利点がある場合に限ります。
自分は適切なポジションにいるのか?
今やっている仕事は、かつてはあなたにとって素晴らしい仕事だったかもしれませんが、果たして今はどうでしょうか?ここで「素晴らしい仕事」というのは、自分が成長し、学ぶことができる仕事です。今やっている仕事は、果たして人々に認められ、刺激的で、やりがいのあるものでしょうか?
もし自分がやっている仕事よりも、社内の “政治的” なやりとりの方が重要な要素であると感じ始めたら、まずは今の仕事をよく振り返ってみましょう。次の7つの項目をチェックしてみると、リスクが見えてくるはずです。
ボーナスや昇給が平均以上ではなくなってしまった。
上司があなたを通りこして、部下や同僚と直接やり取りするようになった。
重要な会議や同僚との集まりに誘われなくなった。
自分が納得できないことをしていたり、自分の本音を隠さなければならないと思うことが多くなった。
以前よりもミスが増えているが、なぜそうなるのか原因がよく分からない。
尊敬する先輩が会社を辞めてしまい、そのために仕事がしずらくなった。
誰が昇進するのか、誰がトップパフォーマーとみなされるのか、見えづらくなっている。
もし今の会社には問題がなく、むしろ自分がやっている仕事に問題があるようであれば、会社を辞めずに別のポジションを探すようにしましょう。組織内で最近異動した人に直接経験を聞いたり、監査や人事などの複数の分野にまたがる仕事をしている同僚と話す機会を設け、自分に適した別のポジションを探すように努力してください。
もし社内で異動しても仕事の問題が解決しないようであれば、問題の追及はいったん止めて、別の会社で働く準備(=転職)を考えましょう。