転職活動のターゲットは絞るべき?それとも幅広く行くべき?

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転職希望者に与えられるアドバイスとしてよく耳にするのが「ターゲットを絞りなさい、でもあまりわがままを言って狭めてしまうのはやめましょう」というものです。

 

これは正しいアドバイスです。

 

しかし同時に、アドバイスされる側からすると「結局、どっちなの?」と余計に迷ってしまうような助言でもあります。

 

私は、まずターゲットを徹底的に絞って一点集中型で転職活動を行い、その後何か新しい発見があったら少しずつ対象を広げていく、というやり方をおすすめしたいと思います。

 

まずはターゲットを絞る

ターゲットを絞るときにはいろいろな絞り方があり、これはあなたの転職を希望する動機によって変わってきます。

 

もし自分の仕事の専門性を高めたいのであれば、業種ではなく職種で選ぶことになるでしょう。

 

たとえば経理マンとしての腕を磨いていきたいのであれば、どの業界で働くかということよりも職務内容が経理業務であるかどうか、というポイントで求人を探す必要があります。

 

さらに同じ経理業務でも財務会計管理会計、税務など、担当する業務によってターゲットは絞られていくことになるでしょう。

 

自分がどういう仕事をしたいのか、その希望する内容によって絞られたターゲットで職探しをする、ということになります。

 

狭められたターゲットでは職が見つからない場合

ターゲットを絞ると、今度は別の問題に直面します。

 

絞られたターゲットということは「狭められたターゲット」ということになります。

 

狭いターゲットに当てはまる求人の数は少なくなるので、希望する仕事がなかなか見つからないということが起こるのです。

 

また、希望する仕事に応募し面接にも呼ばれても、あなたにとって望ましい答えが返ってこないこともあるでしょう。

 

ここから先には、二つの選択肢があります。

 

ひとつは、このままターゲットを広げずに、当初の希望にこだわってやり続ける、というもの。 長期戦になる覚悟は必要です。

 

もうひとつの選択肢は、ターゲットを少し広げて、本当の希望からは少しズレるけどもその周辺にある仕事もいっしょに探す、という戦略の転換です。

 

上記の例に戻りますが、経理マンとしての腕を磨きたいと希望していた私の元同僚は一般企業の経理部での仕事を探すとともに、会計事務所や税理士事務所で同種類の仕事がないかを探し始めました。

 

結局彼は運よく一般企業の経理部の仕事が見つかりましたが、その前に会計事務所の面接を二回ほど受け、その面接でのやり取りを通して経理マンとしてのアピール方法を改善するヒントを得たそうです。

 

おそらくそれが一般企業での面接で役立ったのだろう、と言っていました。

 

彼の場合、転職活動自体は時間のかかった活動になってしまいました。

 

しかしまずは絞ったターゲットで、そこから少しずつターゲットを広げていく、という方法で活動を進め成功したいい例だと言えるでしょう。