「よい眠り」の思い込みがもたらす翌日の仕事ぶり

 

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2014年にコロラド大学の学生を対象に行われた「睡眠と学業の関係」の調査結果は、私たちの思い込みがいかに大切か(?)を教えてくれる。

 

参加したのは21人の大学生。

 

調査を担当した教授は、学生たちに「BIOPAC」というシステムを使って脈拍、心拍数、脳波などの生体信号の計測を行っていると通知しておいた。

 

しかし、実はこれはウソ。実際は脳波だけしか計測していなかった。

 

翌朝、各学生には睡眠中の測定数値が正常値であったかどうか、ウソの通知をした上で、認知脳力テストを受けさせた。

 

すると脈拍などが正常値であったと告げられた学生のほうが、そうでない学生よりもテスト結果がよかったのである。

 

「自分は昨晩はよく眠っていた」という情報が、実際に本人の体がどう感じているかとは関係なく、翌日の能力発揮に影響したのである。

 

しかしこれも1回の調査結果に過ぎない。

 

つまり自分に「昨日はよく眠れた」と言い聞かせれば、毎日不十分な睡眠でも問題なくやっていける、ということにはならないので注意しよう。

 

   

 

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