チェルノブイリ原発の近くで30年間暮らし続けたおじいさん 90歳の今も元気&シンプルに暮らす
いまから30年前の1986年4月、チェルノブイリ原発事故が発生し、まわりは立ち入り禁止区域に指定された。
そこから少ししか離れていない場所に、その後30年間住み続けたおじいさんがいる。
イワンさんは現在90歳。
「きのうもお医者さんが来て健康チェックをしてくれたが、問題ありませんと言っていたよ」と、実に元気である。
原発事故の後、それまでイワンさんの近所に住んでいた多くの人がこの場を離れていった。
「でも彼らの多くはもうお墓の中にいる。彼らは心配し過ぎて死んでしまうんだ」
「私は心配などしない。ちょっと歌を歌って、庭を散歩し、そしてゆっくり食べ、そして生きてゆくんだ」
イワンさんは自分で野菜を栽培し、また牛・豚・鶏を飼育しミルクや食肉を用意する。
まさに自給自足の生活を営んでいるのだ。