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写真家として成功するための10の秘訣

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イギリスの写真家ジェイソン・ベルは、ジョージ王子の洗礼式の撮影を依頼された唯一のカメラマンです。

 

そのほかにもポール・マッカートニーデイヴィッド・ベッカムなど、世界的に著名な人物の写真撮影を任される、一流フォトグラファーです。

 

このベルが、写真家としての成功に必要な10の秘訣を語っています。

 

写真家を目指す人でなくても、自分のキャリアに活かせる教訓があり、要チェックです。

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1. 若いうちから始める

人はよく私に、いつ頃写真家になろうと決めたのですか、と聞いてきます。 それに対して私は、今までそのように決めたことはない、なぜなら私は子供の頃からずっと写真家だったから、と答えます。

5歳のときの私が写った写真を見ると、すでに私がカメラを手にして歩き回っているのが見えます。写真家になるという決意をすることなく、私はいつも写真を撮っていました。

特別なことがあるとすれば、私が14歳のときに、学校の暗室の鍵を渡されたことかもしれません。 その鍵を使うのは私だけに許されたことのようで、いつも私はそれを持っていました。 最初から最後まで作業の全てを自分で行うのは、私にとって魔法のような経験でした。

その時こそ、自分がやるべきことをはっきりと自覚したときだったのです。

 

2. 事前準備をする

私にとって、優れた写真と言うのは単に見た目に美しいだけのものではありません。 他の写真家よりも優れたポートレート写真家になるためには、モデルがふだんまわりの人には見せない部分を引き出そうとすることが大事です。

「人」と言うものを対象にする仕事の場合、これはきわめて大事なことだと思います。

シャイな、社交的ではない写真家について耳にすることがありますが、私にはとても奇妙な感じがします。 人と上手くやり取りができ、人に興味を持たなければいけません。

私は誰かの写真を撮るときは、その人について事前に調査を行います。 しっかり準備を行いましょう。

誰でもカメラをモデルに向けることはできます。 しかし写真を撮るためには、モデルがあなたに心を開いてくれるよう働きかける必要があるのです。

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3. 学校で勉強する

私は大学に行きましたが、好きにはなれませんでした。 私がやりたいと思っていることを中断されるように感じたからです。

大学では哲学、政治学、経済学の学位をとりましたが、万が一写真で成功できなかったときの予備として念のために勉強した、と言う感じでした。

将来の成功を予測することなどできません。 依頼に基づいて仕事をするわけですから、どうしてもほかの人の意志に任せるところが大きいのです。

人々にあなたの仕事を好きになってもらう必要がありますが、それは保障されたことではありません。

私がわかっていたことは、とにかく写真をやりたいということだけでした。

私は大学新聞の写真編集を引き受けました。 あの仕事は今の私の仕事に似ていて、誰かの写真を撮るために派遣される、というものでした。 そこで私は著名な人々の写真を撮ることを覚えてゆきました。 モデルと交流し、決して臆することなく撮影をするのです。

あれはよい訓練になりました。 慣れが必要なことです。 著名な人たちでも所詮ひとりの人間なのだ、ということが分かるでしょう。

 

4. 集中する

若い人がまず初めにするべきことは、プロジェクトを選び、それに取り掛かることだと思います。 いろいろなものを少しずつやっていたのでは、仕事の依頼をもらうことはないでしょう。

いったん名前を知られれば他の分野の仕事をすることは出来ますが、キャリアの初期段階ではそのようなことはないでしょう。 興味のあることに集中して仕事をしてゆきましょう。

私の場合は、それがポートレートとであることが分かっていました。 分かりきっていましたが、それでも練習は必要なのです。

たくさんの写真を撮り、撮ることが楽しめるものは何か、自分のスタイルはどんなものなのかを発見しましょう。 たくさん写真を撮ること以外に上達の方法はありません。

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5. フィルムカメラで勉強する

私は、フィルムカメラのほうがよかったとは思っていません。 何を撮るにしても、私にとっては、デジタルカメラのほうがより表現の幅が広がります。

それでもやはり、フィルムで学んだことはとても大事なことでした。 フィルムのほうがパワーがあり、また失敗が許されないため、とてもよい訓練になります。 しっかりと訓練し、フィルムカメラを正しく使えるようにならなくてはいけません。

若い写真家の中には、フィルムカメラを一度も使ったことがない人も多くいるようです。 そして彼らデジタル世代の多くは、「後で修正すればいいよ」と言う感じで写真を撮っています。

こういう態度は取り組み方に真剣さが感じられませんし、また後でできる修正にも限度があるため、やはり「撮影するときに正しく撮る」ということを学ぶべきなのです。

 

   

 

6. 落ち着きを失わない

ワーナーブラザーズの映画『マン・オブ・スティール』の写真は、私の作品の中でも最も大きいものの一つです。 12名の映画スターを横に並べて、「ケビン・コスナーさん、ちょっとこっちの方に動いてもらえますか?」「エイミー・アダムスさん、出来ればこんなことしてもらえます?」などと指示を出して撮ったのです。

周りには関係者が勢ぞろいでいて、私はカメラを覗きながら「わぁ、100人もの人たちが私を見ている!」と思ったのを覚えています。

これも写真家の仕事のひとつなのです。 パニックにならず落ち着いて仕事をしましょう。

何度も経験すれば、これもやりやすくなります。 つねに落ち着きを失わないリーダーとして働かなくてはいけません。

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7. 人の最も良いところを引き出す

人というものは、ある側から見るより、別のほうから見たほうがよく見える、ということがあります。 またある種の照明のあて方によってよく見えてくるる人もいます。

どんな人でもハル・ベリーのように撮ることができるか?出来ませんよ。 出来ないし、そんなことはやりたくもありません。

あるひとつの決まった美の形があるとは思っていません。 しかし、人をよく見せたり、その人のベストの状態を引き出したりすることはできるのです。

ふつう写真を撮られることを好む人はいません。 自分の写真を撮られるというのは、少し奇妙な経験のはずです。 自分の何かをさらけ出すことになるからです。

全ての人が美しく見られたいと望んでいるわけではありません。 自分らしく見られたいと思う人もいて、私はそんな人の希望を尊重します。 

 

8. 「No」ということを覚える

私はどんなときでも「No」と言えるようにしています。 しかし注意深く言うべきです。

私にとってはエージェントを持つことはとてもいいことです。 さもないと私はどんなことにも「Yes」と言ってしまうことでしょう。

私は決して気取って「ハリウッド関係しかやりませんよ」などと言うことは決してありません。 しかし実際のところ、昼の連ドラ俳優の写真を引き受けてしまうと、映画スターの撮影依頼が来ることはないものなのです。

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9. 「はいチーズ!」

カメラを構えているときの私は、ふだんの私とは別人です。 自分自身を漫画のように扱うことができます。

カメラを手にしていないときの私は、もっとシャイなのです。 カメラを手にすることは、ある種の許可証や権限を手渡されるようなものなのです。

モデルに会ったときも、その人は私に写真をとってもらうためにそこにいるわけですから、力関係の逆転のようなことが起こります。

よい写真を撮るためには、なんでもするつもりです。 馬鹿なことを言ったり、ふざけたり、間抜けなことをしたり、人を笑わせたりもします。

しかしカメラを持っていないときの私は、自意識が高く、また愚か者だと思われないように気をつけています。

「はいチーズ!」などと間抜けなことを言うのは、皮肉なものです。 しかしカメラを手にしているときの私は、良い写真を撮るために、このフレーズを言うのです。

 

10. なぜ私を選んだのか?などと聞き返さない

イギリス王室がどうして私に撮影依頼をしてきたのか、私もよく分からないのです。 私のエージェントが連絡を受けたのでしょう。

私が選ばれた理由についてはいろいろな憶測が飛び交っていますが、私自身はそのどれが本当の理由なのか分かりません。

私は「何で私を選んだのですか?」とは決してたずねません。 こんな質問をしても自信を与えてくれる答えは得られないでしょう。

イギリス王室の撮影のときは、緊張してたずねられなかったわけではありません。 このような状況で私がやるべきことは、臆することなく落ち着くことなのです。

これはふつうの人たちとやる仕事と同じなのだ、と自分に言い聞かせます。 これが必須状件なのです。

仕事の出来栄えには満足しました。 王室の反応もよかったです。 幸せな写真が出来上がり、幸福の瞬間を見ることができます。

この仕事の依頼をもらえてとても嬉しかったし、人々が私の写真を喜んでくれたのも嬉しかったです。 感動しました。

もしまた依頼が来たら、やはり引き受けるつもりです。 素晴らしい経験でした。

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