効果的な練習のために必要な5つのコツ
運動にも、勉強にも、仕事にも、毎日の訓練が必要なことは言うまでもありません。
そんなことは言われなくても分かっていることなのですが、それを実行し、成果をあげられる人は、残念ながら限られています。
では、何がその違いを生んでしまうのか。どこを変えてゆけば練習と言う行為を続け、結果に結び付けて行けるのか。
これには比較的シンプルな5つのコツがあり、それらを積み上げてゆくことで、実現できるようです。
1. 取り組むべきことをハッキリさせる
練習というものは、すでに得意なものに取り組むのではなく、むしろ苦手なものに取り組むときに必要になります。
得意なものであれば取り組みやすいため、何から手をつけるべきかすぐに分かりますが、不得意なものだと、何をするべきかすらハッキリしないことがあります。
実はこの状態で練習に取り掛かろうとあせっている人が多いのです。
まずは何をするべきなのか、事前にハッキリさせておきましょう。
2. 自分の練習の出来具合を見直す
ただルーティーンをこなすだけでは、進歩が感じられず、やる気も削がれてしまいます。
今日の練習で自分がやったことがどのような出来だったのか、しっかり見直す時間をとりましょう。
たとえば英語の勉強を日課としている人が、昨日よりも今日のほうがスラスラと文章を読むことができたと感じれば、その部分に関しては進歩をしているわけですから、自信を持っていいでしょう。
しかし、もしある分野のトピックを英語で読もうとすると急に分からない単語が増えてしまうのであれば、その分野に関するボキャブラリーを増やすことが必要になってきます。
「できたこと」よりも「できなかったこと」を意識することが大切です。
3. 改良する必要のある部分に集中する
単に昨日と同じことを繰り返していたのでは、能力の維持は出来るかもしれませんが、進歩はのぞめません。
上記「2」で見直した自分の不得意な部分に素直に向き合いましょう。
不得意な分野はどうしても楽しく感じられないため、取り組むのも億劫になってしまいがちです。
まずは、少しでもいいので、不得意分野に力と時間を昨日より多めに注いでみましょう。
最初は何をやっているのか分からないこともあるかもしれません。
しかし第一歩は、不得意分野に向き合うことです。
昨日よりも不得意分野に力と時間を費やしたのなら、そのことだけでも今日の練習は上手く行ったのです。
4. 繰り返すこと
やはり、繰り返すことしかありません。
繰り返しがスキルの向上をもたらすのです。
上の1~3を一回やってみただけでは意味はありません。
今まで難しいと感じていたものが、知らずのうちに自分にとって「ふつう」ものになっているときが訪れます。
その時まで、繰り返しましょう。
5. いったん今日の練習が終わったら、もう考えない
今日の練習を見直すことは大事ですが、上手くできなかったことをクヨクヨ考えたり、逆に上手く行ったことで過剰に得意な気分になったりするのはやめましょう。
上手くできなくても、明日からの練習でそれに向き合えばいいのです。
一方上手くできたからといって、明日以降も同じようにできるとは限りません。
また今日上手くできたのなら、明日はもっと上手くできるように練習するべきなのです。
いったん今日の練習とその見直しが終わったら、明日の練習までは気分を切り替えておくようにしましょう。