カバーレターは「読まれない」は俗説 他と差をつける重要なツールになる

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外資系企業への転職をしたい場合、人材紹介会社をとおすときは別にして、通常は各自が求人情報を探して英文の履歴書を送ることになります。

 

その場合、「カバーレター」というものを合わせて送付するのが常識的なやり方であると言われています。

 

これは日本にある外資系企業の常識というよりも、欧米で就職活動をする人たちがこのカバーレターとレジュメ(CV)を企業に提出することから、日本でも外資系企業の就職活動で行われているものです。

 

カバーレターに具体的にどういうことを書けばいいのか、という点についてはネット上に数多くの優れたアドバイスがあります。

 

見本になるサンプルも見つけることが出来ますので、実際に書くときはそちらを参照してみましょう。

 

カバーレターはレジュメの "添え物" ?

ひとつ気になるのは、「カバーレターなどは単なる “添え物” だから読む人などいない」という俗説が流れていることです。

 

そのせいで、カバーレターにあまり手をかけない人が多く見受けられます。

 

たしかにメインの書類はレジュメであって、カバーレターはその前に付随する送付状ということになります。

 

カバーレターがどれほど優れていても、レジュメの内容が思わしくなければ採用に進むことはありません。

 

しかし企業の採用担当者がカバーレターにまったく目を通さない、ということはまずないでしょう。

 

採用活動のとくに初期段階では見なければいけないレジュメが多くあるため、カバーレターに目を通す時間が少なくなるのは事実です。

 

また、書類の順番としては①カバーレター、②レジュメの順番ですが、どうしてもメインの書類であるレジュメを先に見て、それからカバーレターに目を通すという人も少なくありません。

 

しかしカバーレターを単なる添え物として、そのまままったく見ないで捨ててしまうということはないと考えてください。

 

カバーレターのおかげで他と差をつけることが出来た例

以前、私が採用に関わっていたとき、候補者の一人がカバーレターの中で最近発表されたばかりの我が社の企業広告についてふれていました。

 

おかげで、この候補者のことは面接をする前にハッキリと記憶に残ることになりました。

 

私だけでなく、いっしょに採用を担当していた同僚も「あの広告の人ね」とその候補者のことは鮮明に覚えていたのです。

 

もちろんカバーレターに書いてあることでその人の採用の可能性が格段に上がるわけではありません。

 

しかし率直に言って、応募してくる方々のほとんどのカバーレターが定型文だけで埋まったサンプル版のようなものばかりであることも事実です。

 

それほどカバーレターは面倒くさくて難しいものなのかも知れません。

 

しかし、だからこそカバーレターで印象付けることが出来れば、他と差がつくことは間違いありません。

 

読む人などいないという俗説には流されないで、ぜひひと工夫してみてほしいと思います。