幸福を感じている人たちは「忙しい」けど「急いでいない」
幸せというのはあくまで心の感じ方に過ぎません。
人は自分の仕事や生活をコントロールできないと、他人に自由を奪われているように感じるため、幸せだとは感じなくなってきます。
つまり、自分で自分の人生をコントロールしていると感じられれば、幸福感は増すと考えていいでしょう。
ではそのためにはどのような工夫が必要でしょうか。
【忙しい人は幸せ、という事実】
意外なことですが、幸せな人は一般的に忙しい人が多いものです。
確かにヒマで幸せ、という人はあまり聞いたことがありません。
忙しいと疲労がたまり、また自分のために使える時間が少なくなるため、幸せからは遠くなってしまうような気がします。
しかし、自分の心がある物事に集中しているときは、人はとても生産的になれるため、進歩していると感じることができます。
そして自分の生活に意味を感じることができるようになるのです。
【「忙しい」のと「急いでいる」のとは違う】
注意が必要なのは、やることが多くて「忙しい」ということと、時間に追われて「急いでいる」ということは違うということです。
急いでいる状態では、人は自分を見失いコントロールどころではなくなるため、幸せなど感じられなくなります。
もちろんどうしても時間に追われてしまい、急がなくてはいけない状況に陥ることは誰にでもあるものです。
しかし「急いでいる」状態に陥らず、かつ「忙しい」自分を維持することは、多くの場合可能なのです。
では、どうしたらよいでしょうか?
【想像力の大切さ】
多くの場合、急がなくてはいけない状況というのは前もって準備をしておけば避けることができます。
ここで大事になってくるのは、将来の状況をいろいろと思い浮かべてみる「想像力」です。
例えば:
数日後、○○の仕事をまとめて上司に見せる必要がある
→でも1回でOKをもらえず、やり直しを指示される可能性がある
→念のため締め切りの前日に仮提出して指示を仰いでおいたほうがいい・・・
と想像してゆくと、今のうちから準備しておくべきことが思いつくでしょう。
準備のためにやることが増えるわけですから、「忙しく」はなりますが、それは後になって「急がなくてもすむ」ようにする、つまり自分をコントロールできる状態を保つために必要なことなのです。
【自分のペースをコントロールできる】
たとえ忙しくても、急いでさえいなければ自分のペースで進んでいくことができます。
つまり「将来できる限り急がないですむように、今のうちから忙しくしておく」ということを実践してゆく。
そうすることで自分のペースを保ってコントロールの効いた生活を送ることができるようになり、幸せを感じ続けるという好循環が可能になるでしょう。