普通の人とお金持ちを分ける10の違い
私たちのいわゆる「中流意識」というものは、今の格差社会ではだんだん薄れつつあるのかも知れません。
実際過去数十年間のデータによると、アメリカでは中間層の規模は縮小しているのが分かっています。
つまりこれからの社会では、中間層にとどまっていられる可能性は低いと考えられます。
中間層ではなくなるということは、お金持ちになるか、さもなくば貧困が待っているということを意味します。
もしお金持ちの側に移ることを望むのであれば、お金持ちのように考えることから始めてみましょう。
以下、お金持ちと普通の人たちとのを分ける10の違いを説明します。
①普通の人たちは快適に生活し、お金持ちは不快なものを包み込んでしまう
不快になることを楽しむようにしましょう。
不快になることを快適に感じるようになりましょう。
大変なことでしょうが、夢をかなえるための小さな代償に過ぎません。
(ピーター・マックウィリアムズ)
投資をするにあたって、楽に見えるものはまず利益を生まないと考えて間違いない。
(ロバート・アーノット)
”安全”な仕事に就いているのは快適なものです。
誰かに雇われていれば、楽だからです。
普通の人たちは、快適であること、楽であることを幸せと感じます。
しかしお金持ちは、不快な状況にいるときこそ素晴らしいことが起こる、ということを知っています。
起業することはリスクを伴うことであり、リスクを負うということは決して快適なことではありません。
しかしリスクを負うおかげで、それ以上の富を得、他にはまねの出来ない結果を生み出すことができるのです。
いま自分がいる状況から一歩踏み出しましょう。
お金持ちになるためには、少なくとも若干の不快さを経験しなければならないのです。
失敗することがあるかも知れませんが、それでいいのです。
なぜなら、もし失敗すら経験しないようでは、十分に活動したことにならないからです。
②普通の人たちはコントロールできないものに頼り、お金持ちはコントロールできるものしか手にしない
自分自身のコントロールの中で暮らすことは、この世で最も優れた偉大さであり自立精神なのである。
(カルヴィン・クーリッジ)
10万ドルのクルマの中や、何百万ドルもの家の中には、お金持ちを発見できません。
お金持ちは価値の下がってしまうものにはお金をかけないからです。
彼らは価値が上がってゆく資産にお金をかけ、その資産の中で暮らしてゆくのです。
通常、お金持ちたちは新車は買わずに、中古車に乗っています。
もし高級車を新車で買うことができても、彼らは買いません。
もし年収が100万ドルだったとしても、一年間で100万ドル使っているようでは、あなたは貧しいままなのです。
③普通の人は勤め先のキャリア・パスを上ってゆき、お金持ちはそのパスを所有している
世界のお金持ちたちはネットワークを探し、構築しているのだ。
他の人たちが働き口を探している間にね。
普通の人たちは、雇われて働いています。
彼らは仕事を与えてもらい、キャリアを伸ばしてゆくのです。
優秀な人たちは自営業をしています。
彼らは自分で仕事を持っています。
そしてお金持ちは、ビジネスを所有していることがほとんどです。
彼らは、普通の人たちが一生懸命上ろうとしているキャリアパスを所有しているのです。
お金持ちたちは、もっとお金を稼ぐためにはより多くの人が必要であることを知っています。
彼らは、自動的にお金が入ってくることの魅力を良く知っているのです。
④普通の人たちはみんなと仲良くするが、お金持ちは付き合う相手を賢く選ぶ
あなたより優れた人たちと付き合う方がよい。
態度や身のこなしがあなたより優れた人を選びなさい。
そうすればあなた自身がその人たちと同じ方向に進んでゆくだろう。
お金持ちは、自分の周りに成功者が集まっていれば、自分にも成功が訪れてくるということを知っています。
同様に、成功していない人たちが周りにいるようでは、彼らと同じような将来しか期待できません。
私たちの収入は、近しい友人3人の収入の平均額と一致する、と言われています。
もしもっとお金を稼ぎたいのであれば、自分よりも稼いでいる人たちと一緒にいるようにしましょう。
つまり、自分のものの見方・考え方を、成功している人たちのものの見方・考え方と合わせるということが大事なのです。
裕福になりたいのであれば、裕福なものの考え方をしなければいけません。
⑤普通の人は稼ぐために働き、お金持ちは学ぶために働く
若いときは稼ぐためでなく、学ぶために働きなさい
普通の人は、給料が良くなるとわかるとすぐ転職してしまいます。
お金持ちは、(特に若いころの)労働はお金のために行うのではないことを知っています。
スキルや、お金持ちになるために必要な素質を身に付けるために働くのです。
つまり、セールスの世界をより理解するためにセールスの仕事に就く。または、会計の理解を深めるために銀行で働く、ということです。
お金持ちになりたいのであれば、お金持ちになるのに必要なスキルを身に付ける
ために働くようにしましょう。
単に月給が高くなっただけでお金持ちになった人はほとんどいません。
⑥普通の人はモノを持ち、お金持ちはカネを持つ
好きでもない人にほめられるために、まだ稼いでいないカネで、欲しくもないものを買う人が多すぎる
(ウィル・ロジャーズ)
高級車や大きな家を買うことを想像してみましょう。
普通の人がお金を使うのはこういったものを買うためです。
普通の住宅地を通ってみると、新品のクルマが置いてあり、眺めのいい高そうな家が並んでいます。
一方お金持ちは、裕福になるためにはモノをほしがる以上にカネを欲しがらなくてはいけない、と言うことを知っています。
モノを買い続ければ、カネはどんどん出て行ってしまいます。
たとえばウォーレン・バフェットの例をみれば分かりやすいでしょう。
彼は1958年に買った家に今でも住んでいます。たった31,500ドルしかかかっていない家でした。
モノを買うのを控え、お金を使わずに貯め、投資することに集中してみましょう。
もしあなたが買い物好きなのであれば、資産になるものを買いましょう。
投資に興味を持ってみてください。
靴や電化製品の代わりに、株式や事業で安売りが出ていないか探してみましょう。
…とは言いつつ、貯蓄さえすれば良いと言うわけではありません。
⑦普通の人たちは貯金に専念し、金持ちは稼ぐことに専念する
稼ぐ能力こそ最大の資産だ。
時間こそ最大の資源だ。
(ブライアン・トレーシー)
裕福になりたいのであれば、貯蓄と稼ぐことを一緒に考えなさい
貯蓄は大切なことです。
投資はより大切であると言えます。
しかし、稼ぐことは貯蓄にとっても投資にとっても、その基礎となるものです。
貯蓄し投資することが必要であることはわかっていますが、お金持ちになると言う目標に到達するためには、稼ぐことが大事です。
お金持ちはこのことを良く分かっており、稼ぐための手段を多く作り出すことに余念がありません。
もし本当にお金持ちになりたいのであれば、貯蓄する能力よりも稼ぐ能力を高めるようにしましょう。
⑧普通の人はお金について感情的になり、お金持ちは論理的に考える
健全な知性が感情の制御と一緒になったとき、初めてあなたは理性的な行動をすることができる。
スティーブ・シーボルドは、過去30年にわたり世界の金持ち1,200人にインタビューし、著作『How Rich People Think』を書き上げました。
彼によるとお金持ちのカネに対する態度は、普通の人と異なり、その違いは100にも及ぶと言っています。
その中でも重要な違いの一つは、普通の人たちはカネを感情の混ざった目で見てしまう一方、お金持ちは論理的な視点でカネを見ている、ということでした。
財務面で感情の混ざった決断をしてしまうと、ビジネスが台無しになります。
ウォーレン・バフェットは、カネのコントロール以上に、自分の感情のコントロールが投資にとっては重要である、と語っています。
感情に左右されると、人は高いときに買って、安いときに売ってしまうのです。
感情は危険な取引を生み出しかねません。
感情をはずし、論理的なものの見方をするようにしましょう。
⑨普通の人は自分のポテンシャルを過小評価し、お金持ちは壮大な目標を設定する
高い目標を掲げ、そこに到達するまでやめてはいけない。
(ボー・ジャクソン)
普通の人たちも目標は設定するでしょう・・・時々は。
普通の人とお金持ちを分けてしまうのは、この目標の大きさの違いなのです。
普通の人は、達成しやすい安全な目標を設定します。
お金持ちは、困難極まりない、不可能にも思える目標を設定します。
しかし、彼らはそれが達成可能であることを知っているのです。
結局は、お金持ちになるための心構えがあるかどうか、という問題になります。
目標を立てるときは、もっと目標を大きく出来ないかどうか自分に聞いてみましょう。
本当にこれ以上のことは自分には出来ないかどうか、自分に聞いてみてください。
きっとそれ以上のことが出来るはずです。
⑩普通の人は一生懸命に働くことを考え、お金持ちはレバレッジを効かせることを考える
何もないところに資源を見出すことより、すでにある資源をよりよく使うほうが、格段に楽だ。
(ジョージ・ソロス)
一生懸命に働くことは必要です。
誰にとっても必要です。
どのようなことでも、ある偉業を成し遂げたいのであれば、労働は避けられません。
問題は、一生懸命働いていただけではお金持ちにはなれないということです。
何もかも自分自身でやろうとしたのでは、お金持ちにはなれません。
本当にお金持ちになるにはレバレッジを効かせるようにし、そのやり方を続けるべきです。
レバレッジは、外注をはじめ投資など、多くの場面で使われています。
組み込むレバレッジが多ければ多いほど、自分の仕事と生活に必要なことに費やせる時間が得られるようになります。
普通の人とお金持ちとの違いというのは、とても大きいものもあれば、シンプルで小さいものもあるでしょう。
大事なことは、もしお金持ちになりたいのであれば、お金持ちのように考え、お金持ちがすることを同じようにする、ということなのです。