インターミッテント・ファスティングを1ヵ月実践した結果 その効果や誤解について

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以前このブログで、「1日16時間断食」というダイエット法を紹介しました。1日24時間のうち16時間は何も食べず、残りの8時間に食事をする、というシンプルな方法です。

 

nakamotokun.hatenablog.com

 

これは「インターミッテント・ファスティング」(intermittent fasting)と呼ばれるダイエット法です。

 

このダイエット法を1ヵ月続けて一定の成果を出した男性が、その実際の効果や一般に広まっている誤解について語った記事「I tried intermittent fasting for one month. Here's what happened.」が興味深いので、こちらにあらためて紹介します。

 

 

 

この男性は「一日の食事で一番好きなのは朝食」だといっています。エネルギーを与え、一日の準備を整えてくれるからです。

 

しかし、いわゆる「ポッコリお腹」が気になり始め、そのままでは少しずつお腹周りが大きくなり続けることに危機感をおぼえました。 今までダイエットなどしたことなどありませんでしたが、以前耳にした「インターミッテント・ファスティング」に興味を持ち、調べ始めました。

 

この方法がもたらすベネフィットとしては数多く挙げられています。

  • インスリンの数値が下がる
  • 減量できる
  • 糖尿病のリスクが下がる
  • 酸化ストレスや炎症が治まる
  • 心臓疾患のリスクが下がる
  • 脳のニューロンの成長が促される

さらにはアルツハイマー病の予防の可能性も指摘されています。

 

これだけの利点があるならば、確かに挑戦してみる価値はありそうです。

 

実践方法

ではこのインターミッテント・ファスティングとは、どのように実践していけばいいのでしょうか?

 

最もスタンダードなパターンとしては、毎日12~18時間は何も食べない、というものです。

 

彼の場合は夜の7時に夕食を食べたら、翌日の昼12時までは何も食べない、というパターンを採用しました。 逆にいえば、昼の12時から夜の7時までが、自由に食べられる時間です。

 

1ヵ月実践した結果

この男性は1か月にわたってこのインターミッテント・ファスティングを実践しました。 その結果、以下の効果を感じ始めたということです。

 

一日の食事の時間を遅らせるのは確かにつらかったが、1週間後にはその新しいパターンに慣れていた

「最初の数日間は本当に大変でした。 とくに私は朝方の人間で、とくに午前中10時近くになると空腹で集中力がなくなってきました」

「しかし始めてから1週間もすると、この新しい生活パターンに慣れてしまい、簡単になりました。 空腹に意識を持っていかれることもなく、仕事に集中できるようになったのです。 空腹でモーニングコーヒーを飲むと、目覚め効果が抜群です」

「もしインターミッテント・ファスティングを実践しようとするのであれば、少しずつ食事パターンを変えていくことをお勧めします。 初日は朝9時に食べる、二日目は10時、三日目は11時、といった具合にしていくのがいいでしょう」

 

お腹のポッコリが小さくなり、体重が減り始めた

「一日のうちで食べることが出来る時間が短くなったことで、食べる量が減りました。 これはインターミッテント・ファスティング最大の効果のひとつです」

「食べる量が減ることで、体重も減り、お腹のポッコリも以前ほど気にならなくなりました。 もしインターミッテント・ファスティングをしているのにお腹のポッコリが気になるようだったら、食べる量が多すぎる可能性があります」

「体重は1か月で3キロ減りました」

 

ジムでのエクササイズがレベルアップした

ファスティングのおかげで体重が減って軽くなり、腹回りもスリムになったので、ランニングなどは前よりもやりやすくなりました。 おかげで、エクササイズの量も以前より多くなり、レベルも上がりました」

「空腹でエクササイズをするのは少し心配でしたが、実際は何の害もありませんでした。 (水分補給はします)」

 

夕食は通常時間に食べられるので、ダイエット中でも友達と外食できる

「ダイエットは食生活が制限されるので、ふつう外食などの人付き合いも制限されてしまうことが多いものです。 しかしインターミッテント・ファスティングならば、朝食は食べませんが夕食はふつうに食べます。 ですから友人と外食もできるのです」

「もし食べる時間が遅くなり、(本当は夜7時に食べ終わりたいのに)夜の9時まで食べてしまったとしたら、翌日は午後2時になるまで昼食を伸ばすようにします」

「このダイエット法で大切なのは、「食べていい時間」ではなく「毎日一定時間は何も食べない」ということなので、前日の夕食から翌日の昼食までの時間は十分に空けるようにしてください」

 

食事の時間が安定すると生活パターンも安定する

「お腹が空いても「食べていい時間」でなければ何も口にしません。 そうすることで食生活がコントロールできるようになり、結果として生活全体が以前より安定してきます」

「今でも毎日食べるのが楽しみですが、それでも朝の1時間のジムとその後の数時間の仕事のあとはお昼を食べらるわけですから、楽しんで生活できます。 決して苦行ではないのです」

 

一般に広まっている誤解について

このインターミッテント・ファスティングについては、いろいろな誤解もあるようです。 以下、それぞれについて実践後に感じたことを語っています。

 

代謝機能が落ちるのでは?

「何も食べない時間が続くことで、代謝機能が落ち、その結果かえって体重が増えるのではないか、と言っている人もいます。 しかし食べない時間が数時間増えるだけで代謝機能が落ちることはありません。 実際、上記で述べた通り、私は体重が減りました」

 

インターミッテント・ファスティングをすれば自然と体重が減る?

「確かに私は体重が3キロ減りました。 しかしこれは誰にでも当てはまるものではありません。 このダイエット法を始めると、人によっては食べていい時間内に食べ過ぎてしまう人もいます。 カロリーの量を減らさないと体重が減らないということは、どのダイエット法でも同じです」

 

「食べていい時間」内には食べたいだけ食べても大丈夫?

「 "食べていい時間" と言っても、何を食べるか、どれだけ食べるか、についてはやはり注意が必要です。 もし食べていい時間内の食事量が増えてしまうようであれば、このダイエット法はお勧めできません」

 

空腹のままエクササイズをするのは体に悪いのでは?

「私の場合は、空腹のほうが体が軽く感じて、ランニングも楽に走れるようになりました。 エネルギーも十分に感じられます」

 

インターミッテント・ファスティングをすれば、最高のフィットネス効果が得られる?

「このダイエット法だけではフィットネスになりません。 エクササイズもする必要があります」

 

エネルギーと集中力が最大の収穫

この男性は1ヵ月たった今でもお腹のポッコリが完全になくなったわけではないそうです。今でもビールを飲んでいるらしく、もしかするとそれが原因かも知れない、と言っています。

 

彼はむしろ、見た目の改善よりも今までよりエネルギーを感じ、より集中力が高まったことを喜んでいます。

 

まだ1ヵ月なので、その後の変化は現時点ではわかりません。 しかし今後も続けていきたい、と話しています。