あなたにも役立つ? 偉大な作家たちが語る「書く」ということ
以下は著名な作家たちが残した「書くということ」についての言葉を集めたもの。
名を遺す仕事をした人たちの言葉には、日常で書くことを仕事にしている現代日本人にとっても「あぁ、なるほど」と思わせるものがちりばめられています。
書くことなんて簡単だ。使ってはいけない言葉を消せばいいだけだ。
膨大な努力をして、ようやくシンプルなものを書くことが出来る。
-クラリッセ ・リスペクトール
もし女性が小説を書きたいのなら、お金と自分の部屋を用意しなくてはいけません。
たくさんの謎と難問を書き込みました。そうすることで、大学教授たちは私が何を言おうとしているのか何百年もかけて研究に勤しんでくれるでしょう。これが自分を永久に残すための唯一の方法なのです。
-ジェームス・ジョイス
どんなものでも第一原稿はクソ。
常に詩人であれ。たとえ散文を書くときでも。
セックスと無関係な文学(とくに創作文学)など考えられない。
もし書くことを通して呼吸できないようであれば、もし書くことで叫び声をあげたり歌うことができないのであれば、あなたは書いてはいけない。なぜなら、私たちの文化はそんなもを必要としていないのだ。
最もひどい嘘つきですら、きわめて正直で誠実になることが出来る。小説と発明は、まさに人生の織物なのだ。
作家は人間ではない。もし何かマシなところがあるとすれば、ひとりの人間になろうと一生懸命に頑張っている大勢の人間だ、ということだ。
本物の作家は言いたいことなど何もない。その人がどう表現するかが重要なのだ。
ジェームス・ジョイスはシンセサイザーだ。できる限りたくさんのものを盛り込もうとする。私はアナライザーだ。できる限りたくさんのものを省こうとする。
-サミュエル・ベケット
人生は苦痛と失望だ。だから新しく現実的な小説を書くのは意味がない。現実との関係で自分たちがどの位置に立っているのか、私たちはよく分かっているし、これ以上知りたいとは思っていないのだ。
あなたは気づているだろうか?すぐれた文学というのは、人間であることは失望である、ということについて書かれたもなのだ。誰かがそう言ってくれるということは私たちに安心を与えてくれる。
曲げてはいけない。和らげてはいけない。理屈っぽくしてはいけない。流行に合わせて自分の魂を書き変えてはいけない。それよりも、自分が最も強い関心を抱いている事を無慈悲に追求しなさい。
書くことよりも読むことのほうが重要だ。
-ロベルト・ボラーニョ
芸術家はつねに新しいことをしています。何かの始まりでも、発明でも、発見でもない芸術作品など、ほとんど価値はありません。
役立てられるべき才能を持って生まれてきた人は、それを使うことに最大の幸福を見出すだろう。
-ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
私たちは思考の世界だけに生きているのではなく、物事の世界にも生きているのだ。経験のない言葉など意味がない。
私の本の言葉そのものには何の意味もないが、それが漂い始めると意味を持つ。