これからは独身の時代? シングルの人たちがしている意外な貢献
2014年に米ピュー研究所が発表したレポートによると、4人に1人は結婚しないまま50歳を迎える、という。
一生で一度も結婚しない人が多い時代なのだ。
しかし米カリフォルニア大学のディパウロ氏によると、これにはいい影響もある、という。
一般的に、私たちの社会生活はどんどんとバラバラになってゆく傾向にある。
とくにカップルが結婚していっしょに生活を始めると、その二人はそれまでの社会的な付き合いを減らし、周囲から孤立してゆく場合が多い。
いわゆる核家族が都市郊外に家を持ち、職場からも、同僚の住む場所からも離れてしまう。
そこで自分たちだけの生活を始めてゆくのだ。
これは日本だけの話ではなく、アメリカでも同じ傾向にある。
一方シングルの人は、バラバラになってしまう私たちをくっつけてくれる役割を担っていることが多い。
シングルの人たちは友達付き合いも継続させ、近所との付き合いも積極的な場合が多い。
また兄弟や両親、親戚と連絡を取り合う確率も高い。
都心で行われるイベントや市民活動に参加したり、趣味のレッスンを受けたりするのもシングルの人たちが多いといわれている。
シングルの人たちでさみしさを感じない人はいないだろう。
だからこそ積極的に人と交わろうと努力するその姿勢が、社会のきずなを維持しているのかもしれない。