自分の態度・行動を変える2つのシンプルな表現方法
話すときにどんな表現を使うか、というのはまわりの人に与える印象に影響するものです。
同時に、自分自身の態度・行動にも影響します。
つまり自分の使う表現に注意して工夫することで、自分の態度・行動を良くすることもできるです。
【しかし→そして】
たとえば、 「私は映画を見に行きたい、しかし私は仕事がある」 と言いたい状況に陥ることがあるはずです。
そこであえて、 「私は映画を見に行きたい。そして私は仕事がある」 と言ってみましょう。
「しかし」という言葉を使うと、「あきらめるための理由」を自分の意識の中で作り上げてしまう心理作用が起ります。
つまり、工夫することによって仕事を終わらせつつも映画を見に行く時間を取ることは可能なはずなのです。
一方、「そして」という言葉を使っている時は、二つのことを両立するためにどうすればよいか、頭の中で考えるようになってきます。
仕事をほかの人に任せる、DVDを借りるなど、単にどちらかをあきらめてしまう状況にはならないよう工夫をするようになるのです。
【しなければいけない→したい】
「~しなければいけない」という意味のことを言うとき、それを「~したい」と言い換えてみましょう。
これは決して自分に嘘をつくことではありません。
私たちが「しなければいけない」ことというのは、実は人生・生活において「実現したい」ことのためにやることなのです。
たとえそれ自体はとても不快なことであっても、最終的には自分が求めていることにつながってゆくものです。
たとえば、数学の嫌いなある学生が、卒業のために数学のコースを履修しなければいけないという場合にも、この発想は効果を発揮します。
嫌いな数学の単位を取得するために我慢して授業に出席するのは、たしかに不快なことに違いありません。
しかし、それも最終的には卒業という自分の求めているこののためにするのです。
このように「使う表現を変えることで発想を変える」という方法によって、自分の思考プロセスに変化を及ぼすことができ、ものの見方もその思考に沿うようになってきます。
毎日の生活で目の前にあらわれる問題も、それほど解決不可能なものではないことに気づくでしょう。
そして今まで感じていたよりも、もっと自分の人生をコントロールできるようになっているはずです。