「資産としての自分」をどう確立するか? ヒントになる5つのポイント
ビル・ゲイツがもし一夜にして無一文になったとしても、彼はすぐに新しい方法で自分を売り込み、利益を生み出す方法を考えるだろう、といわれています。
それはビル・ゲイツ自身が「資産」であるため、自然と彼のところにお金や人が流れてくるようになるからです。
ビル・ゲイツ並みにはなれないとしても、私たちの場合も自分自身を一つの資産として確立することは、失業の心配をして無闇に失業保険などに入るよりもよっぽど重要かも知れません。
では「資産としての自分」を築き上げるには、どんなことをするべきでしょうか?
以下、5つのポイントがヒントになるかも知れません。
1. 自分の強みを見つけ出す(自分の分野を確立する)
2. 日記ならぬ「時記」をつける(時間こそ上手に使うべき資産)
3. 週単位で目標を設定し、その進捗を確認する(自分を前進させる)
4. メンターを得る(指針・目標となる成功例から学ぶ)
5. 21日間かけて新しい習慣を確立する(新しい自分を取り入れる)
では、一つひとつ見てゆきましょう。
1. 自分の強みを見つけ出す
あなたは何をやっている時の自分が最高の状態だと思いますか?
このとてもシンプルな質問は、同時にとてもパワフルです。
世界で成功している人たちの多くは、何をしている時に自分が最大の力を発揮できるかをよく知っています。
そして、自分がその状態になれるような職場環境をつくり、仕事をしているわけです。
2. 日記ならぬ「時記」をつける
あなたは時間をどのように使っているでしょうか?
いつでもいいので、普通の一日を選び、その日にやったことと時間をすべて記録するようにしてみましょう。
仕事や勉強などの本業のみならず、食事の内容や観たテレビ番組など、何も考えずに費やしている時間も記録してください。
そして夜、その記録を見直してみましょう。
おそらくほとんどの人は、いかに自分が無意識に過ごしている時間が多いか、その結果無駄に使ってしまっている時間が長いか、驚くことでしょう。
すぐに返さなくてもいいメールの返信を書いたり、フェイスブックやツイッターに時間を割いたり、自分には必要のない記事を見るためにネットサーフィンをしていたり…
同時に、「80:20」の法則を使って、自分の仕事のアウトプット:インプットを測ってみましょう。
今日の仕事の80%のために必要だった20%の時間はいつだったか、特定することはできますか?
この「時間記録」とそのレビューを繰り返すことが必要です。
そして自分が本当にやるべきことに適切な時間配分をしているか、つねに見直しましょう。
3. 週単位で目標を設定し、その進捗を確認する
今週の一番の目標は何ですか?と聞かれて、すぐ答えることができるでしょうか。
これはいわゆる時間管理方法のひとつで、1週間全体を視野においたものです。
私たちはしばしば、その日にやらなければいけないことに心奪われてしまい、一歩引いて自分が本当に注力しなければいけないことを見つめなおすということを怠りがちです。
これはどんな人たちも抱えている問題で、そのままでは永遠に解決しないものです。
小さくて急ぎのことばかりに追われている最中でも、本当は「急ぎではないが、もっと重要な仕事」を意識していなければいけないのです。
ぜひ今週は目の前の混乱から一歩離れ、一週間後に終わらせているべきことをしっかり意識しましょう。
もしやる気に満ちているようであれば、第二の目標を据えてもいいでしょう。
しかしそれ以上は抱え込まないようにしてください。
そして一週間の終わりには、しっかりと見直しの時間を持ちましょう。
「今週の目標」を意識したことで、この7日間を以前よりも有意義に過ごすことができたかどうか。
もし目標が達成できていないとしたら、それは何が原因だったのでしょうか?
4. メンターを得る
これは簡単なことではありませんが、大いに意味のあることです。
自分の携わっている分野で、経験豊富な人を思いつくまま列挙してみてください。
もし誰も思いつかないようでしたら、ほかの分野でもいいので、成功をおさめている人や行動・考え方に共感できる人を探します。
次に、それらの人々を片っ端から連絡してみましょう。
メンターとは相互関係が必要です。
あなたが一方的に慕っていても、相手があなたに何かしらのポテンシャルを見出してくれないようでは、あなたも学ぶことが難しくなります。
定期的に顔を合わせ、共通のテーマについて話し合い、あなたの仕事上のパフォーマンスに目を通してフィードバックをもらえる。
そんな関係が築ける人に出会えるまで、あきらめずにトライし続けてください。
5. 21日間かけて新しい習慣を確立する
もし毎日何かを続けて実践するとしたら、何がいいでしょうか?
ブログを書く。新しく何かを学ぶ。エクササイズをする。メンターからのコメントを読み返す。思いついたことをとにかく書き付ける。本を読む。
ある心理学の研究では、人は21日間同じことを続けられれば、その時点で「習慣」として身についたと見なすことができるとされています。
今の自分を少しでも改良するために、まずは自分のできることを選び、そしてそれを21日間続けてみましょう。
21日間は3週間ですから、必ずしも短い時間ではありません。
しかしここを乗り越えることができれば、毎日のある部分については、今よりも前向きで効果のある時間として過ごすことができるようになるのです。