間違いをしてしまった・・・ でも目をつぶらず自分の間違いに立ち向かう(そして笑い飛ばす)

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何かに間違いがあることに気づき、その間違いが実は自分が引き起こしたことだと気づいたとき…そんなときに感じる不快感・不安感はとても嫌なものです。

 

人はそんな時、自分の間違いを人に言わずにすませ、誰も気づかないことを願ったりしてしまいます。

 

誰も気づかずそのままにしておけるのなら、いっそうのこと隠してしまったほうが楽だと感じるわけです。

 

しかしながら、楽なことが正しいとは限りません

 

自分の過ちを認めることは、他人とあなたとの関係に影響を与えます。

 

そして多くの場合、人間関係をよい方向へと運んでくれるのです。

 

 

【信頼を得られる】

自分に非があることを認めることは、誰にとっても難しいことです。

 

誰でもプライドがあり、人によく思われたいという気持ちを持っているからです。

 

つまり自分が誤っていたことを認める人は、自分のプライドよりも「正しいこと」を優先できる人なのです。

 

この姿勢は、人の信頼を得る大きなきっかけとなります。

 

信頼は人間関係にとって大事な基礎となるものですから、自分の誤りを認めることで、人間関係に必要な基礎が築けることになります。

 

また、自分の誤りを素直に認める人に対しては、周りの人も同様に自分の誤りを認めやすくなるものです。

 

こうしてお互いに信頼関係をより強くしてゆくことができるでしょう。

 

一方、自分の誤りを認めない人は、それをほかの人のせいにしてしまう傾向にあります。

 

そんな人と、一緒に働きたいと思う人はいないでしょう。

 

 

【自分の間違いを人に伝えるときに注意したいこと】

正しいことであり、いずれみんなの信頼を得られることだと信じていても、やはり自分の間違いを認めるのは心理的に大変なことです。

 

このとき人はどうしても「自分は悪くないのだ」という含みを持った言い方をしてしまいます。

 

この表が複雑すぎて見づらかった、○○さんの指示が分かりづらかった、と自分以外の原因を持ち出し、「これじゃあ間違ってもしょうがないですよね」ということをメッセージとして伝えようとしがちです。

 

しかし周りの人が求めているのは、間違った原因の解説ではありません

 

みんなが知りたいのは、間違いを訂正しなければいけないためどれくらい遅れが生じるか、誰に影響があるか、どの部分からやり直しになるのか、ということのはずです。

 

自分の間違いのために巻き込んでしまう人たちを最優先に考え、動くようにしましょう。

 

 

【いったん間違いを訂正し終わったら】

間違いを犯すのは誰にでもあることです。

 

困るのは間違いを犯すことではなく、間違いを繰り返すことです。

 

上記で述べたように、自分の間違いを認めることで周りの人の信頼を得ることができますが、もし同じような間違いを繰り返していると、その信頼も消えてしまい、もう取り戻すことはできなくなります。

 

間違ったときにはその訂正をするだけではなく、その原因を把握して同じ性質の間違いを繰り返さないようにしましょう。

 

また自分はどういう場合に間違いを犯しやすいのか、という自分の「間違いパターン」をつかめるようにしておくと、将来同様のパターンが目の前に出てきたときに、より注意力が発揮されます。

 

同時に、あなたが間違えた部分は、ほかの人にとっても間違えやすい部分である可能性があります。

 

なぜそのような間違いが起こったのかという情報を、関係者と共有しておくと、あなたの間違いがよい形で活用されることになります。

 

 

【笑い飛ばす】

これはネタの落ちではありません。

 

英語の表現で「It’s not the end of the world!」というのがあります。

 

「別にこの世が終わっちゃうわけじゃないんだから(大したことじゃないよ)」という感じでしょう。

 

「間違い」と「失敗」は異なります

 

たとえ間違えても訂正して繰り返えさない限りは、失敗にはなりません。

 

間違えても、それを取り戻し、学習し、将来に活用できれば、それはもうあなたにとって「経験」の一つであり、悲観するようなことではないのです。

 

失敗ではない以上、笑い飛ばして、「おかげでひとつ利口になった」とどっしり構えていきましょう。