「脳力」を衰えさせないために気をつけたい6つのこと

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機械と同じく、私たちの脳も継続して使い続けるにはちょっとしたケアが必要になります。

 

私たちは自分の脳をいつも自然に使っており、たとえ衰えてきたとしてもその変化は少しずつしか感じないため、どこをどのように手入れすればよいのか、よく分からないというのが実際のところでしょう。

 

ここでは脳のメンテナンスのために気をつけたいことを見て行きましょう。

 

1. 自分の能力を信じ続ける

ふと部屋に入ってから「はて自分は何のためにここに来たんだっけ?」となってしまう経験はありませんか?

 

こんな経験があると人はいつも「自分も歳とったな・・・」などと思う傾向がありますが、実はこれは若い人にも起こることなのです。

 

アメリカのノースカロライナ大学の研究で、人は年齢とともに自分の頭脳の力に自信がなくなってくる傾向があることが判明しました。

 

たとえ脳が今までどおり機能していても、歳を重ねるとそう感じてしまう傾向があるのです。

 

つまりは、気持ちの問題ということになります。

 

まずはこのような状況になったら、ちょっとがんばって思い出そうと努力してみましょう。

 

そうして、年齢のせいで脳の力が衰えたのだ、とは考えないようにしてください。

 

2. 耳を大事にする

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五感が衰えてくると、頭脳も衰え始めることが分かっています。

 

とくに聴力が衰えると、脳の灰白質が衰えていきます。

 

これは聴力が衰える結果、集中力を補うために以前よりも多くのエネルギーを必要とし、外部からの必要な刺激も受けられなくなることが原因であると考えられています。

 

ある研究によると、聴力の衰えた後の6年間で認知能力低下の可能性が24%高まることが分かりました。

 

年齢が何歳であれ、耳に負担のかかることについては気をつけておくほうが良いでしょう。

 

大音量でロックミュージックを15秒聴くだけで、聴力にダメージを与えるには十分であるといわれています。

 

また毎日15分間ヘアドライヤーを使うだけで、耳の中の音を聞き取るための細胞を壊してしまうことも分かっています。

 

もしすでに聴力に不安があるようであれば、早めに治療を受けたほうが、後の脳への影響も防ぐことができるでしょう。

 

3. 外国語か楽器を学ぶ

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脳トレアプリやクロスワードなども悪くはありませんが、もっと積極的な頭脳開発を目指すのであれば、ピアノを始めたり外国語の勉強をするのが有効です。

 

楽譜を読みこなしたり新しい言葉の発音を身に付けたりといった幅広いスキルを身に付ける中で、記憶力が鍛えられ、注意力や感知力も高まります。

 

これらの能力開発により、人の頭脳はより機敏に動くようになります。

 

この効果は年齢を重ねた後でも続くものです。

 

ある研究結果では、楽器を弾かない人に比べると、音楽家が認知症になる確率は60%も低いことが判明しています。

 

また外国語を話せる人はアルツハイマー病の発症が5年遅くなるということも分かっています。

 

何よりも、このようなスキルをがんばって取得することで、自分の能力をあげることができるのです。

 

もし忙しすぎて楽器も外国語も始められない、という人でも、忙しい仕事についている人はそうでない人に比べて頭脳の力を保持しやすい、ということも分かっていますので、あまり悲観しないでください。

 

4. ジャンクフードばかり食べない

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肥満は脳に悪いことばかりです。

 

血管内部にコレステロールがたまってしまうと、脳に流れ込む血液の量が制限されてしまいます。

 

さらには、神経細胞はインシュリンの量にとても敏感に反応しますが、甘いものやカロリーの高いものを食べ続けていると、インシュリン量に対する反応が正常に行われなくなり、その結果脳内に致命的な血小板を作ってしまうことにつながるのです。

 

その一方、ある特定の栄養素(オメガ3脂肪酸やビタミンDビタミンB12など)は、老化がもとで発生する脳へのダメージを和らげてくれることが分かっています。

 

ヨーロッパでは地中海料理を主に食べている人は、高齢になっても平均して7.5歳若い人たちと同じ認知脳力を持っている、という調査結果が出ています。

 

5. カラダを鍛える

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私たちはつい頭とカラダを分けて考えがちです。

 

しかし、カラダを鍛えることはしっかりとした頭を鍛える確実な方法のひとつです。

 

カラダを動かすと、脳への血流がよくなります。

 

また神経を成長させてくれるたんぱく質の値が上昇することから、脳内の神経系の成長と維持を促してくれることも分かっています。

 

カラダを鍛えることによる恩恵は子供からお年寄りまで受けられるものです。

 

徒歩で登校する子供は良い成績をとり、散歩をする年金生活者の集中力と記憶力は高いことが分かっています。

 

さらに、どのようなエクササイズでも頭を鍛えることに役立つのです。

 

穏やかなエアロビクスからウェートトレーニングやボディビルディングまで、あなたのカラダにあったエクササイズを選びましょう。

 

6. 若者のようにパーティを楽しむ

上記の項目が難しいように感じるのなら、あなたにうってつけの方法は人付き合いをすることです。

 

簡単に言えば人間は人付き合いをする動物であり、友人や親戚と交際することによって、刺激を得、新しいことに挑戦し、ストレスや嫌なことから開放されるものなのです。

 

驚くべきことに、人付き合いの好きな70歳の人は、ほとんど人付き合いをしない人たちと比べると、認知脳力が低下してしまう確率が12年間にわたり70%も低いことが分かっています。

 

記憶力・注意力から頭の回転の速さにいたるまで、他の人と定期的に接触することで恩恵を得られるのです。

 

【最後に】

「これをやっていれば脳を鍛えるのに十分」という方法はない、と多くの科学者たちは述べています。

 

上手に歳を取っている人たちは、さまざまなことを少しずつ取り入れたライフスタイルを送っています。

 

偏りのない食事、活発な行動、そして親しい友人との交わり。

 

つまるところ、健康で幸せな生活ほど「脳力」に役立つことはないのです。

 

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