クリエイティブな作業をするための10のコツ
『人はなぜ「死んだ馬」に乗り続けるのか?』は、変化を恐れるがゆえに新しい自分へ進むための第一歩をためらってしまう私たちの心理と、それをどう乗り越えてゆくかについて書かれた興味深い本です。
この中では、自分が本当にやりたいことを見つけるためには「創造的作業」が必要とされ、そのためのテクニックとして10のコツが紹介されています。
これらのコツは、自分の天職を見つけるためだけでなく、今まで前例のないことに取り掛かるときにも役に立つはずですので、ここにメモしておきたいと思います。
①時間とエネルギー
創造性のためには、時間を十分に確保し、エネルギーが充実した状態で作業にあたりましょう。
ストレスがあると創造性は発揮できません。
②スケジューリング
創造性を発揮するにはきちんとしたスケジューリングが必要です。
充てる期間は数週間がめどです。時間を規則的に使いましょう。
③創造的な場所
邪魔されずに創造的な作業に集中できる場所を、自宅の中でも外でもいいので見つけてください。
あちこち出かけて試してみましょう。
④ビジュアル化
アイデアを集めたり練ったりする際に、ビジュアル化は不可欠です。
思いつきをすべて日誌に書き込みましょう。
その際には、出来るだけ紙と鉛筆を使いましょう。
パソコンでの作業は、創造的探求のプロセスにはおすすめできません。
思考を広げ、出来るだけ多くの思考を展開し、その結果を残したい場合には、マインドマップを使うのが最適です。
まず出来るだけ大きな紙を用意してください。
その紙の中心に自分の考えたいテーマを書き、そこから紙全体を使って関係するアイデアをどんどん書いていきます。
書き込んだアイデアについてさらに何か思いついたら、そのもとのアイデアの周りにメモします。
矢印、図、色も思いつくままにどんどん使ってください。
マインドマップを作成すること自体が、ブレインストーミングです。
続けていると、どこかの時点で「これ以上何も出てこない」というポイントに突き当たります。
でも、絶対にそこで中断しないでください。
描いたマインドマップをちょっと離れた位置から眺めなおす「空白段階」が必要です。
このあと、また新しいアイデアが出てくるものです。
そして「本当にこれで終わった」と実感できた時に、この作業を終わりにしてください。
⑦疑念リスト
創造的作業の間は、自分の心の声、すなわち「内部からの抵抗」や「批判的な言い分」が聞こえてくるかもしれません。
そうしたら、それをすぐにメモしましょう。
そうやって自分の心の声を、穏便な仕方で黙らせるのです。
⑧注意力
以上のようなアウトプットをするには、その前提としてインプットが必要です。
日常生活でも、つねに周りに意識を向けながら過ごすようにしましょう。
「自分は何に感動するのか」「何に興味を持つのか」「どういったことで喜ぶのか」をつねに意識しておきましょう。
⑨メディア断ち
⑧の注意力を高めるためには、いつも自分を占領し、経験すべき事柄を邪魔している情報源をシャットアウトすることも大切です。
試しに1週間テレビや新聞を完全に絶ってみましょう。
自分の中に新しい「水路」が開き、新しいアイデアが生まれるのを実感できるはずです。
⑩狂気
「創造的作業」とはつねに遊びのようなものであり、かつてない角度から物事を見て、かつてないことを経験するのが目的なのです。
日常的ないつもの見方に疑問を投げかけ、いつもと違う考え方や、やったことのない世界の眺め方に、ぜひ挑戦してください。