毎日のコーヒーが結腸ガン再発を防ぐ
コーヒーをたくさん飲む人は、飲まない人に比べると結腸ガンで亡くなる確率が低く、また治療後のガン再発の可能性も低いことが分かりました。
近年、多くの研究によりコーヒーの健康への貢献が証明されてきました。
コーヒーを飲むと糖尿病予防になる、病気が原因の死亡率が低くなる、さらには認知症の予防にも役立つ、などの結果が発表されてきています。
【調査内容と分かったこと】
今回、1000人近いガン患者を対象に行われた調査で、各参加者の年齢、喫煙の有無、食事の状況などを調べました。
その結果、一日に4杯以上コーヒーを飲む人は、全く飲まない人に比べると、ガン再発の確率が52%も低いことが分かりました。
また一日に2~3杯のコーヒーを飲む人の場合は、全く飲まない人に比べると、ガン再発率が31%低いという結果も出ました。
ともにカフェイン入り、砂糖なしのコーヒーを飲んでいる人たちです。
肥満、運動不足、インシュリン値の上昇など、糖尿病の症状は結腸ガンを悪化させるといわれていますが、コーヒーを飲むことでこの糖尿病の症状を抑える効果が期待され、結果、結腸ガン再発率の低下につながるのでは、と研究者たちは考えています。
【安直にコーヒーの量を増やさないで!】
今回発表された再発率の低さは、コーヒーの新たな健康的な一面を紹介したことになりますが、現時点ではその関係は科学的・医学的には証明されてはいません。
そのため、専門家は「このニュースを聞いたガン患者が急にコーヒーを多く飲み始めるのは、今の時点ではおすすめできない」と語っています。
(ソース:Daily Coffee May Boost Colon Cancer Survival (The New York Times))