インフルエンサーも楽じゃない 「単にいい投稿をするだけでは稼げない」

 

 

コレットさん(30)とスコットさん(34)は夢のキャリアをつかんだカップルです。

 

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https://www.instagram.com/roamaroo/

 

一年の半分を世界各国への旅行で過ごし、現地で撮影した写真や動画を投稿したり、ニュースレターやブログを書くことで収入を得ているのです。

 

二人のインスタグラム(TRAVEL COUPLE ✈️Scott+Collette (@roamaroo) • Instagram photos and videos)はすでに10万人を超えるフォロワーがいます。

 

 

自由で楽しい時間を過ごしながら、収入を得てそれで生活できるのなら、こんな素晴らしい人生はないでしょう。

 

しかしコレットさんは「投稿写真で見えるほど華々しいものじゃないんです。たった今も、写真を撮るためだけにビーチに行ってきたところです」と、その "ドライな現実" を語っています。

 

 

激しい競争

私たちにとってはあまりピンとこないことですが、コレットさんによるといわゆる「インフルエンサー」としての生活はきわめて大変な仕事のようです。

 

二人のように大勢のフォロワーを抱えるインフルエンサーの数は日に日に増加しており、この種のビジネスはどんどん拡大しています。

 

しかしそこからの収入で生活できているのは、ごくわずかの人たちだけです。

 

マーケティング会社「Edelman」のフィリップさんによると、天文学的な料金を要求できるのは一流のインフルエンサーのみであって、「単にいい投稿をするだけでは、事実上まったく稼ぐことはできません」というのが実情のようです。

 

コレットさんとスコットさんの二人はロサンゼルスをベースに活動を続けていて、1投稿当たり2,000ドル、年間で20万ドル稼いでいます。

 

アメリカの広告業界誌「Adweek」によると1投稿当たりの平均の支払い額は約300ドルですので、二人はきわめてすぐれたインフルエンサーの中に含まれるでしょう。

 

しかしスコットさんによると「自然に稼げるようになったわけではありません。とにかく営業し続けました。50か所にアプローチすると、ようやく「yes」の答えがいくつか聞こえてくる、そんな感じです。成功させるにはそれくらいのガッツがないとやっていけません」。

 

 

もともとはそれぞれエンジニアと広告プロデューサーだった二人は、この「Roamaroo」を2年前に立ち上げました。

 

別荘を買うためにためておいた貯金がありましたが、代わりにそのお金で世界一周旅行をすることに決め、その間ずっと写真を撮っては投稿を続けてきました。

 

7か月かけた世界旅行が終わりに近づくころ、自分たちのSNSのフォロワー数がどんどん増えているのを見て、そのノマド生活をビジネスにしようと決心したのです。

 

現在は観光局、ホテルグループなどとともに企画した旅行プランを自分たちのSNSやウェブサイトを通して提供しています。

 

ビジネスとして始めたばかりのころは、まず自分たちからクライアントになりそうな旅行会社などにアプローチをかけ、ホリデーについての記事を書いたり写真や動画を撮影したりするサービスを提供してきました。

 

今は現地のホテルなど観光ビジネスとともに企画運営を行っており、そのおかげで二人の旅行費用はすべてそういった会社に払ってもらうことができます。

 

くわえて「コンテンツ制作費」もチャージできるようになりました。

 

また、企業から自社製品を投稿で取り上げてもらうよう依頼される場合もあります。

 

 

自分では決められないことも多い 

インスタグラムの投稿数などはクライアントからの要求に従いますが、基本的にブログにどんな文章を書き、どの写真を投稿するかは彼ら二人に決定権があります。

 

こうしたスポンサーのついた投稿は、二人のSNS上の投稿のうち約25%を占めるようになりました。

 

今でも自分たちで各企業へ営業に行きますが、逆に企業の方からアプローチしてくれることも多くなったといいます。

 

あくまでビジネスである以上、やはり旅行先のほとんどはクライアントの決めたところになってしまい、自分で勝手に決められるわけではないのです。

 

「私たちの時間の多くは撮影に費やされてしまいます。せっかく観光地に行ってもゆっくりとリラックスする時間はほとんどありません」

 

「でもときどき一日余分に滞在して、観光地の散策をすることもありますよ」。 

 

 

 

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