メンタルの強い人が毎日気を付けていること

 

 

ジョシュア・ワイッツキン(Joshua Waitzkin)は、何度もチェスのチャンピオンになり、さらには武道の世界チャンピオンにもなった人です。

 

きわめて高いレベルでのきついプレッシャーのもとで、いかに優れたパフォーマンスをするか、ということを究めた人であると言えます。

 

ワイッツキンはその著書『The Art of Learning』の中で、こう語っています。

 

私はいつでもメンタル強化に取り組んできた。精神的な回復力の強さというものは、世界クラスのパフォーマーたちにとって最も欠かすことのできない特質であり、つねに鍛錬されていなくてはいけない。私はつねに心理的に動じない人になれる方法を探し続けてきた。 不快な状況に陥ったときにそれを避けるのではなく、その中にいても心を乱さずにいられるような本能を身につけなくてはならない

 

武道をやっているとケガはつきものだが、私は鎮痛剤をできる限り使わず、痛みの感覚は必ずしもネガティブなものではない、と考え方を変えてきた。 私は挑戦を避けず、逆に求めるという本能を養い続けてきた。 こういう心の内部の動きが、人生のあらゆる場面で繰り返されてきたのだ

 

チェスボードの上で私は混乱を引き起こし、その混乱状態を対戦相手よりも効果的なやり方で突破する、というのが私のスタイルだった。 これは不確かで混乱した状態にいても平静を保つよう自分を日々鍛えてきたことで身につけた「筋肉」によるものなのだ

 

ここで言われていることは、つまり「楽ではないものにあえて直面することで、そこで平静を保つことが出来るよう、タフな精神と粘り強さを身につける」ということです。

 

そして、この訓練を日常生活の中で休まず続ける、ということでもあります。

 

こうして毎日少しずつ、自分が快適でいられる状態、いわゆる「コンフォートゾーン」のもう少し向こう側に自分を追いやっていくのです。

 

これはこの図で説明できるでしょう。

 

f:id:nakamotokun:20171016214928j:plain

 

コンフォートゾーンの外に出ると「Discomfort & Fear」(不快と恐怖)に出くわすことになります。

 

しかしそこでたじろがず、もっと先に進めば、自分の「Goals & Dreams」目標と夢にたどり着ける、ということです。

 

 

自分が求めているものは、恐怖の向こう側にある

誰でも初めてのことに取り組むときは怖く感じるものです。

 

しかし10回目には気にならなくなり、100回目にもなるとむしろ飽きてくるでしょう。

 

自分のコンフォートゾーンの限界ぎりぎりのところで頑張っていると、コンフォートゾーン自体がどんどんと広がっていきます。

 

そして今までできなかったことが少しずつ出来るようになってくるのです。

 

 

自分のコンフォートゾーンを突き破るための毎日の訓練は、じつは些細なことでいいのです。

 

例えば知らない人に話しかけたり、一人では入りにくい店に入ってみるなど、「少しだけやりにくいこと」を試してみる、それを毎日々々積み重ねていくだけで効果が出てきます。

 

あえて楽ではない状況に自分を追い込む機会を持つこと、そしてこれを毎日続けることが必要なのです。

 

 

 

www.indy100.com