世界最長寿のイタリア人女性 短い結婚生活の後は一人で暮らし続けたその「独身主義」
世界最長寿のイタリア人女性エマ・モラノさん。
1899年11月29日生まれで、今年満117歳を迎えた。
毎日生卵を2個とレアのステーキを100gを食べているという、その驚きの食生活は以前ご紹介した。
体の健康的なイメージとは程遠い食生活だが、心の健康はどうなのだろうか?
孫やひ孫たちに囲まれた温かい家族のおかげで、孤独を知らず、精神的な豊かさに満ちあふれた毎日を送っているのだろうか。
必ずしもそういうことではないらしい。
エマさんは、1930年代に結婚した。
しかしその相手はとても高圧的な男性であったらしく「俺と結婚しろ、さもなければお前を殺す」と迫ってきたという。
当時エマさんは26歳。
二人の間には男の子が生まれたが、生後6か月で亡くなった。
結局エマさんはこの男性のもとを離れた。
「1938年のことだったわ。あんな別れ方をした人はきっとイタリアで私が初めてだったはずよ」
その後、独身生活が自分に合っていることを発見したエマさんは、それ以来117歳の今日に至るまで独身を貫き通した。
孤独は寿命を縮めるといわれる。
しかし独り身の生活が性に合っている人にとっては、無理に結婚生活を送るよりも精神的に健全な生活を送れるのかもしれない。
なお、現在はケアワーカーたちが毎日世話をしてくれているようだ。