どうしても人の反応が気になる・・・ ネガティブに考えないための3つのヒント
「まわりの人がどう思っているかなんて気にするな」というアドバイスを今まで何度耳にしたことでしょう。
もちろんこれは正しい助言であり、私たちはつねに「自分のやりたいこと/やるべきこと」を意識して前進していかなければいけません。
しかし本音を言えば、「そんなの無理!」と誰でも答えるでしょう。
実際のところ、まわりの人の視線や反応を気にしない人などいません。
これは社会的動物としての本能であって、同種同族の仲間たちに自分を受け入れてもらい問題なく生活できるよう、進化の過程で身に付けてきた「能力」とも考えられます。
ですからまわりの人の反応を気にしてしまうことは、決して悪いことではないのです。
つまりどうせ気になってしまうものなのですから、むしろまわりの人からの意見や批判を上手に自分のために役立てることはできないものでしょうか?
【前向きなコメントをしてくれる人】
自分の仕事などについて、建設的なコメントをしてくれる人を探し出しましょう。
そんな人はいない、とか思うかもしれませんが、きっとどこかでそういう人と出会っているはずです。
まわりの人の目が気になり自分の現状に不安を覚えたときに、今もその人とコンタクトが取れるのであれば思い切って話しかけてみて、フィードバックをもらうようにしましょう。
下手にまわりの人たちの反応を自分の中で想像して悩むより、はっきりと前向きなことを直接言ってもらったほうが良いものです。
もしすでにその人と連絡が取れなくなっているのであれば、「あの人なら今の自分にどんなことを言ってくれだろうか」と想像してみるだけでも、大きな違いがあるでしょう。
【前向きな結果をもたらしたことを思い出す】
今まで他人から批判を受けたことがない人など、いないはずです。
批判を受けるのは嫌な経験であり、それを思い出すのも嫌な作業ですが、あえてその批判のおかげで、取り返しの付かない状態になる前に対応することができた(つまり他人からの批判が自分にとって役立った)経験を思い返してみましょう。
例えば「お前はいつも詰めがあまいから、頼りないよ」とイヤミったらしく言われた、しかしそのおかげで、ちょうどそのとき取り掛かっていた仕事を中途半端にすることなく無事完成させた、などという経験は、ある意味「儲けもの」の経験だったと考えることができるでしょう。
【勝手に「批判」や「嫌味」を作り上げない】
人が何気なく言ったことにもかかわらず、まるで自分に対する悪意からの発言のように捉えるのは、結局誰の得にもなりません。
例えば、何かを人にお願いしたときに「ちょっと今は無理だな」という答えが返ってくると、この人は自分のことを嫌がって避けているからこんなあいまいな返事をしたんだ、とか考えてしまう人もいるかもしれません。
しかし、ほとんどの場合、人は自分のことしか考えていません。
あなたの依頼に対応するどころか、今は目先のことを終わらせることで精一杯、しかもいつごろ終わって手が空くか分からないせいで「ちょっと今は無理だな」という答えになってしまっただけなのです。
これを克服するのは簡単ではないかもしれませんが、心よりは理性を使ってその場をやり過ごすことを覚えてゆきましょう。