なぜ自分はイライラしているのか… いつまでも続くイライラした気分を乗り越えたい

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なんで自分はいつもイライラしているのだろう、と感じることはありませんか?

 

もちろん、自分をイラっとさせた出来事が起こったせいでそういう気分になったわけですが、どうもその出来事だけでイライラが続いているとも限らないようです。

 

 

【イライラしてしまう自分のことが嫌だ】

人は喜んだり楽しんだりするのと同じように、怒りを感じる生き物です。

 

怒りはきわめて自然な感情ですから、怒りを感じることは決して悪いことではない、と言うことをまず理解しましょう。

 

そして怒りを感じてしまう自分をゆるしてあげるということが、何よりも大切なことです。

 

 

【頭の中の連鎖反応】

この怒りを感じるという人間の自然な感情と、イライラがいつまでも続くということは、異なる心理作用です。

 

人は目の前の出来事と、過去の似た出来事を頭の中で無意識につなげてしまうクセがあります。

 

そのため、目の前で起こった出来事はたいしたことではなくても、頭が勝手にそれに関連づけて昔の嫌な思い出を引っ張り出してきてしまうため、必要以上にイライラが大きくなってしまうのです。

 

この「連鎖反応」をなくしさえすれば、イライラを小さくすることは可能です。

 

以下、この連鎖反応をできるだけ小さくする8つのヒントが紹介されています。

 

連鎖反応もクセですので、なかなか治すことはできないかもしれません。

 

しかしあきらめずに、「治せる」と信じて、できることから実行してみましょう。

 

 

【イライラを続かなくさせるための8つのコツ】 

1. 自分の今の気分は定期的に訪れるものだと受け流し、あまり真剣に考えすぎないようにしましょう。

 

2. 人は憤りを感じているとき、実は目の前にあることに怒りを感じているのではなく、その裏で昔起こったことを思い起こしてしまっている場合が多いのです。過去の出来事を変えることは出来ないということを、自分に言い聞かせましょう。

 

3. 過去を思い出してしまうという人の心理は、出来事についてだけではありません。過去に嫌な気分にさせられた人と、現在目の前にいる人とを気分の上でごちゃ混ぜにしていないかどうか、落ち着いて考えて見ましょう。

 

4. あなたの意見、あなたの好み、あなたの提案、そしてあなたという人物を拒絶した人がいたとしても、その人をコントロールすることはできないということを、自分に言い聞かせましょう。

 

5. 憤りを感じると、人はその怒りの力に押されて自分自身に特別な力が与えられたかような錯覚を感じてしまうことがあります。しかし、あくまでも思い込みです。自分の本当の強さと力をしっかりと見据え、その限界を自覚しましょう。そして本当に力を注ぐべきところを見極め、あとで自分の行動を後悔することがないようにしてください。

 

6. 憤りを感じてしまうきっかけに前もって気づく訓練をしましょう。人によって程度の差はありますが、空腹・怒り・孤独・疲労・退屈などが憤りを感じさせる一般的な原因といわれています。

 

7. 意識的に憤りに溺れてしまうことを止める訓練をすることができます。いま感じている「憤りそのもの」と、その憤りを心の中で繰り返してしまう「思考のクセ」のあいだに線引きをするのです。自分に憤りを繰り返してしまう傾向があるせいで、自分自身を責めてはいけません。「私はまた繰り返し考えてしまってる…」と気づいたら、そういう思考のクセがあることを認めた上で、もう考えないようにすればよいのです。

 

8. 憤りを感じしてしまった人をゆるす、ということを自分自身に宣言しましょう。そして心に余裕があるときは、ほんとうにゆるしてあげることが大事です。もし、どうしてもゆるせないと感じるときは、意識して忘れるよう訓練しましょう。これは憤りを感じた相手に対する降伏ではありません。あなた自身に対するプレゼントなのです。

 

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