読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

うっかりやってしまう「愚かな行動」をなくしたい 思い込みを減らす5つの方法

f:id:nakamotokun:20150903131455j:plain

本当は利口な人間なのに、つい愚かなことをしてしまうことがあります。

 

知性というものは、かならずしも理性や優れた感覚と一致するわけではないのです。

 

優れた外科医が、手術前に手を洗い忘れたことが原因でその患者を死なせてしまった、などという事実や、オフィスで基本的な手間を省いたせいでそれが最終的に会社の没落につながる、などという話も実際にあります。

 

以下で述べられているのは、学校で「ものを考える人を育てる」ために専門家によって提唱された5つの方法です。

 

これは学校の生徒たちだけではなく、私たち大人にとっても、仕事や日常生活で愚かなことをしないようにするために役立つものになっています。

 

1. 「死角」を意識する

残念ながら、能力のない人ほど根拠のない自信が大きくなる、という心理的な傾向があることがわかっています。

 

こういうタイプの人は、自分が知っていることの証明だけを無意識に選び出す傾向があり、ものの見方も偏ってくるのです。

 

そうして、自分の考えていることの欠点に気づかないままでいる、という結果になってしまいます。

 

私たちは普段は意識していない偏見というものを持っていて、それが毎日の買い物から世の中の出来事に対する意見にいたるまで影響するのです。

 

まず、私たちは誰でもこの「死角」 を持ってしまう傾向があることを意識するようにしましょう。

 

2. 謙虚になる

「自分が誤っていたということを認めるのは何も恥ずべきことではない。昨日より今日のほうが賢くなっていることを意味するからだ」と18世紀の詩人アレクサンダー・ポープは書いています。

 

これは通常「オープンマインド」といわれる心のあり方です。

 

不確定なことにどのように対処できるか、新しいことを目の前にしてすばやく積極的に自分を変えられるか、ということを表すものです。

 

知性の面で控えめでいることは、ほかの形でも現れてきます。

 

しかしいずれの場合も、その中心となるのは、自分の知っていることの限界を問いただす姿勢です。

 

自分の決定はどのような前提に基づいているのか?

その前提は検証可能か?

よりバランスの取れた見方をするためには、どのような情報が必要になるか?

同じような条件のほか例を見つけて、比較してみたか?

 

とても基本的ですが、こういうステップを踏むことで、自分の考え・行動の軌道修正をすることができるようになります。

 

3. 自分自身と話し合う…手加減はしない

謙虚になる、と言っても自分を低く見積もるようなことはやりにくいものです。

 

そんな場合でも、比較的シンプルに自分の持っている偏見を少なくする方法があります。

 

頭の中で自分の考えとはまったく反対の立場をとり、自分の意見に真っ向から反論してみるのです。

 

この「脳内議論」をすると、自分が正しいと思い込んでいた考えに簡単に穴を開けられてしまうことがあります。

 

人の頭の中は、最初に見たものがその後もずっと漂い続けてしまうという傾向があります。

 

また、まったくの他人の立場に立って自分の問題を批評してみるのも同じ効果が得られます。

 

人は一般的に、自分自身の問題に取り組むときより、他人の問題に対してアドバイスするときのほうが賢明になれたりするものなのです。

 

   

 

4. 「もし…だったら」と想像してみる

大げさに聞こえますが、歴史上の出来事を自分独自に再構築してみる、という訓練が有効です。

 

「もしドイツが第二次世界大戦に勝っていたら世界はどうなっていたか?」「もし中国が共産主義国ではなかったら何が起こっていたか?」など、歴史上の出来事を“書き直す”作業をしてみましょう。

 

また、歴史でなくても「社長が辞任する日」「妻がいなくなる日」などを想像してストーリーを構築するのも、同じ効果が得られます。

 

空想話のように聞こえますが、これは異なる結末を考えたり仮説を立てたりする訓練になります。

 

そうして、予想外のことが起こったときに対応できる能力を磨いてくれるのです。

 

5. チェックリストを活用する

注意が散漫になっていたり、ボォ~としていたりすると、自分のベストを尽くせないものです。

 

とくに複雑な状況で四苦八苦していると、基本的なことを忘れてしまいがちです。

 

ある病院ではたった5項目のチェックを医師たちに義務付けた結果、院内感染率が11%から0%に下がったという結果が出ています。

 

また第二次世界大戦中のアメリカのパイロットに、着陸と離陸それぞれの基本手順の確認を義務付けたところ、死亡率が半減したという記録も残っています。

 

優れた技術と最先端のテクノロジーを備えた人たちでさえ、紙に記したメモによって最終チェックをして仕事を完成させています。

 

どのような仕事をしていても、自分はすべて分かっていると思い込む前に、チェックすることは価値のあることなのです。

 

 

以上、これら5つのコツを実行してみましょう。

 

もしかすると、自分が今まで気づいていなかった新たな能力を発見するかもしれません。

 

知性と言うのはIQテストの結果だけではありません。

 

本当の知性と言うのは、自分が何を求めているのかを見つけ出し、それを実現する方法を探し出すことなのです。

 

そのためには、自分の弱点を自覚することも必要になります。

 

www.bbc.com