外国語を学ぶとこんなメリットが期待できる

f:id:nakamotokun:20150830115043j:plain

 

外国語が役に立つことはよく言われており、勉強に励んでいる人も多くいます。

しかし、外国語の習得にあたって私たちは時折「こんな関係のない国の言葉を覚えて何の役に立つの?」と感じることはないでしょうか。

語学力も技術ですので、退屈で単調な学習を続けないとなかなか上達してゆきませんが、このような疑問を感じてしまうとやる気も出なくなってしまいます。

そんなとき、語学を習得するとこんなメリットが期待できる、ということを意識してみましょう。

何らかのモチベーションになってくれるはずです。

 

 

 

1. 頭脳を活性化する

イギリスにあるユニバーシティ・カレッジ・オブ・ロンドンの研究によると、外国語を習うと脳内の「灰白質(かいはくしつ)」と呼ばれる部分が、ちょうど筋力トレーニングで筋肉をつけるのと同じ発達の仕方で発達することがわかりました。

この灰白質は、情報処理をつかさどる部分です。

 

2. マルチタスクをこなせる人になれる

同時に複数の仕事を並行して行う能力は誰にとっても役に立ちます。

一時に一つのことに取り組むのもよいですが、現実社会では通常複数のことに同時に取り掛かる必要が出てくるものです。

バイリンガルであることは、いわば自分の言語能力をマルチタスク化することに似ています。

誰に話しかけているかによって話す言語を選ぶ。

ある言語を聞きながら、もう一つの言語で話す準備を頭の中で進める、などなど。

これらの作業では脳内の複数の部分を同時に使うことになるのです。

 

3. よりオープンな性格になれる

外国語を身につけ、それを使いこなせるようになるということは、その言葉をしゃべっている人の側に立って考えることにつながります。

外国語を学ぶことで、その国の人とより上手にコミュニケーションが取れるだけではなく、彼らの世界がどういうものなのか、広い視野と広い心で見ることができるようになります。

自分の常識だけで見ていて「?」と思ってしまうことも、理解して受け入れるようになり、それは視野のみならず行動にも表れてくることでしょう。

 

4. 認知症予防になる

2013年にインドで行われた研究で、バイリンガルの人と認知症の関係を調査したものがありました。

この結果「バイリンガルの人は、モノリンガル(1つの言語だけしゃべる人)と比べると認知症の発症が4.5年遅い」ということが判明しました。

 

5. 旅の経験がより面白くなる

今まで通訳ガイドさんがいないと入れなかった場所や勇気のいる小さなお店での注文など、外国語が出来れば怖いものもありません。

単に自分で場所を探せるだけではなく、現地の人におススメのものを直接聞くことだってできるのです。 

 

6. コミュニケーションとしての聞き取り能力が高まる

外国語のリスニングには特別な訓練が必要になりますが、その訓練を通して、相手の口から出てくる言葉のうちキーとなる重要な部分を聞き分ける癖がついてきます。

さらにもっとスムーズなコミュニケーションを心がけることで、声のトーンや顔の表情も読み取るようになります。

また、相手の話を聞きながら自分がどのように返答するかを同時に考える必要も出てくるでしょう。

こうして身につけた「聞き取り能力」は、外国語のみならず自国の言葉でのコミュニケーションでも自然に活きてくるようになります。

 

7. 広いコネクションを作ることができる

人とコミュニケーションが取れなければ、人脈を作ることも難しくなります。

身振り手振りでコミュニケーションするのはとても時間がかかるものですが、言葉で話をすることが出来れば、人間関係を発展させ新しい人との出会いをもたらしてくれるものです。

幅広い人たちとのコミュニケーションは、外国語を学ぶことで得られるメリットの一つです。

 

8. グローバルなキャリアを築くチャンスが訪れる

これはすでに今までも言われ続けていることですが、外国語ができることで、あなたのキャリアアップに役立ちます。

日本語は一歩国外へ出てしまうと使われていない言葉ですので、日本語しかできないことはあなたの活動範囲が国内にとどまってしまうことを意味します。

一方、あなたが関わろうとしている仕事の範囲が、国内にとどまるという保証はありません。

また国内にとどまっていたとしても、外国人相手の仕事をせずに済むとは限りません。

外国語ができるということは、あなたの活動が狭い範囲で限定されないことになり、それは実社会で多くのチャンスを呼び寄せてくれることになるのです。