問題を抱えてしまった・・・ このヒントを使って解決に取り組んでみよう

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問題解決能力は、部下を持つすべての人にとって重要なスキルです。

 

もちろん、そんなことは分かりきっていることで、いまさら言われるまでもないでしょう。

 

しかしどんなに重要なスキルであっても、この能力を持っている人や十分に活かせている人は限られているようです。

 

では、問題解決能力の低さに嘆く人は、あきらめなければいけないのでしょうか?

 

そんなことはありません。

 

これをやれば必ず解決できる、という魔法の方法はありませんが、頭の使い方と心構えによって、対処する方法はあります。

 

【問題を言葉で表してみる】

ノーベル経済学賞を受賞したハーバート・サイモンは、ある一つのコツを用いることで、目の前に現れた危険を乗り越える手掛かりがつかめると説いています。

 

それは「問題の根源を見つけ、それを言葉で表す」ということです。

 

職場などを見ていると、この時点で、すでに上手くできていない人がたくさんいます。

 

人はしばしば問題によって引き起こされた目の前の混乱に心を奪われがちです。

 

しかし問題の起きた理由を見つけ、それを言葉で表すことで、解決すべきことを認識できるようになります。

 

【可能性のある結果を列挙してみる】

問題を認識したうえで、その解決に必要な方法は何かを考え、決めましょう。

 

そのとき、その方法をとることによって起こりうる結果を一つではなく、複数考え出すようにしましょう。

 

できる限りの可能性を考え出し、後になって別の方法を思いついて後悔しないようにしてください。 

 

【上手に失敗する】

これは「失敗に備える」という意味です。

 

自分の考えた解決法がうまくいけば、もちろんそれに越したことはありません。

 

しかし、未知のことに取り組まなければいけないこともあり、自分が考えた解決法が通用しないこともあるでしょう。

 

その場合、つまらないプライドは捨て、もし自分のアイデアの失敗が見えて来たら負けを認めることです。

 

つまり自分のアイデアを実行する前に、どのような状態になったら自分の戦略を見直すのか、その基準を決めておきましょう。

 

良くないと分かっているアイデアにお金や時間をつぎ込んでしまうと、解決しなければいけない問題が逆にどんどん大きくなってしまいます。

 

【自分でコントロールできる】

周りの状況を見て考えた解決法が、どうやら自分の志向に合わない、という場合もあります。

 

そんなとき、人はどことなく不安を感じたり、場合によっては体調に影響が出る人もいます。

 

つまり、もしその解決法が会社の利益になったとしても、自分のフィーリングが「それをして大丈夫?」とあなたに伝えてくるはずです。

 

このようなときは、実行に移す前に、これからやろうとしていることに対して自分のコントロールがどれくらい及ぶのか、しっかりと確認することが必要です。

 

すぐに答えは出ないかもしれませんが、自分自身の力で目指す方向に進めることができるかどうか、というのが大事なポイントになります。

 

トップダウン

問題に直面し、何らかの解決法を探るときは、できる限り多くの人の意見を取り入れるほうが良いことは言うまでもありません。

 

しかしながら、ほとんどの場合、すべての人の意見を取り入れるのは不可能でしょう。

 

やはり自分で対処法を決め、「トップダウン」でそれを部下に指示することが必要になります。

 

【決めたらとにかく実行する】

いったん可能性のあることをすべて考慮したら、後は行動するのみです。

 

意思決定にはいつも一定のリスクが伴います。

 

「もしかしてほかの解決方法のほうが良かったのではないか?」という不安が必ず心をよぎるでしょう。

 

しかしそれを乗り越えてください。