いつもネガティブな話ばかりで、こっちが疲れる・・・どうしたらいい?
あの人はいつもネガティブな話をしていて、いっしょにいるとエネルギーを吸い取られてしまう、という人がいます。
残念ながら、だれの周りにもそのような人はいるようです。
ではそのような人がいる場合、私たちはどんなことを気を付ければよいでしょうか?
どうしてその人と話すのがイヤなのか?
まずは、自分がどうしてそういう気分になってしまうのか、理由を追及しましょう。
誰かと会った後とても疲れる、イヤな気分になる、ムダに落ち込む、といった症状があったら、それをあえて忘れようとせず、何/誰が原因でそうなったか振り返ってみてください。
これはイヤなことをあえて思い出す作業ですから、苦い気持ちを抱いてしまうことになりかねません。
しかしここを通過しないと、また同じ嫌な思いを繰り返すことになります。
惰性で人付き合いを続けない
誰が原因かが分かったら、まずその人が本当に顔を合わせなければいけない人かどうか、冷静に判断してください。
私たちは往々にして、付き合わなくてよい人と理由もはっきりしないまま惰性で付き合い続けている場合があります。
そんな付き合いでこちらが嫌な気分になるのであれば、その付き合いそのものもやめてしまうのが良いでしょう。
もちろん、いきなり絶交するというのは子供じみています。
まずは、約束して会う場合でも、帰る時間をあらかじめ決めておきましょう。
もしその日はイヤな気分にならず、このまま話し続けてもよいと思っても、決めていた時間が来たらきっぱりと終わりにすることです。
ダラダラ話を続けると、また以前と同じ気分にさせらてしまう可能性があります。
「面倒な人」の見きわめ
個人的な人付き合いではない場合はどうでしょうか。
仕事上の付き合い、または将来の仕事に関係する可能性があるためにやむを得ず顔を合わせる場合、こちらから一方的に時間を決めて終わりにすることはできません。
その場合は、相手の言っていることを個人的に受け止めない訓練をしましょう。
その人のあなたに対する態度は、きっとあなたに対してだけではないはずです。
その人は、他の人に対しても同じような態度を取り、同じような話し方をするでしょう。
つまり、その人が“イヤな”人であるのは、あなたが原因ではないのです。
「自分で自分を面倒にしている人」として心の中で片づけてしまいましょう。
ムダにうなずかない
私たちは会話をスムーズにするために、つい相手の言っていることにあわせてうなづいてしまいます。
確かに無難な会話においては有効なやり方ですが、相手が自分にとってあまり好意的でない場合には、逆効果となります。
うなづくことで、あたかも自分の非を認め、相手に譲歩しているような印象を与えてしまうからです。
この場合はあえてうなずかず、相手にとにかく話をさせてしまうのが良いでしょう。
話し相手の反応がない状態では、どんな人でも話す気が失せてくるものです。
助言や解決策は言わない
うなづきと似ていますが、不平不満を述べている人に対して助言や解決策を提案することも、かえって相手を調子に乗せてしまいます。
文句を言う人の心理として、自分が困っていることを相手に共有させたいという心が働いています。
そこで相手が解決策を述べたりすると、この人は自分に同調している、と思わせてしまうのです。
その一方で、解決策を言われると、あなたがその話題を一方的に終わりにしようとしているかのように感じ、勝手に反発をおぼえる人もいます。
この場合も、何も言わず相手に話をさせてしまうことです。
そして、リアクションをすること自体が相手にもっと拍車をかけてしまう、ということを覚えておきましょう。