【自分を見直そう】 あなたは現状に執着していないか?

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本当は現状から脱したいのに、そんな自分の心の底にある欲求にあえて目を向けない人たちがいます。意識して、または無意識で、そのような心理が働いてしまうのです。

 

T・ディースブロック著(三谷武司訳)『人はなぜ「死んだ馬」に乗り続けるのか?』は、そんな人に現状打破の手助けをしてくれる本です。

 

すでに自分にとって意味のないものになっている仕事や人間関係などを「死んだ馬」にたとえ、馬が死んでいることに気づいているにもかかわらず、その鞍にまたがったままの人たちへ向けて、メッセージを発信しています。

 

この本の最初に示されている13の例は、あなたがいま、その「死んだ馬」に乗ったままになっていないかどうか、考えるヒントを与えてくれます。

 

あなたには、例えば次のようなことはないでしょうか。

 

①これまで何年もやってきた仕事しか、自分には出来ないと思っている。ほかの可能性には目を向けない。

 

②転職先の可能性は多様なのに、自分がよく知っている職種しか選択しに入れない。実際には、その職種にもはや興味がないにもかかわらず。

 

③いまの職場で上司や同僚との関係が良くないが、他へ言ったらもっと悪くなるのではないか、と思っている。

 

④一緒にいても退屈以外のなにものでもない恋人と、いつまでも別れられない。

 

⑤同棲をダラダラ続けている。結婚の話はたまに出るが、本気で踏み出す気は双方ともにない。

 

⑥古くからの友人関係を壊すのがイヤで、さして話すこともない知人と定期的に会ってしまう。

 

⑦自分を認めてくれない人、自分に好意を示さない人に対して、そうとわかっていても承認や好意を期待してしまう。

 

⑧好きな作家の/好きな分野の本やDVD、ゲームなどを見つけるとつい買ってしまうが、そのほとんどは少し見ただけで部屋の隅に積んだまま。

 

⑨自分には合わない勉強をしていると分かっているのに、学ぶ分野を変えようとしない。

 

⑩内心ではもう飽きているのに、休暇となるとつい同じ場所に出かけてしまう。

 

⑪タバコ、ビール、新聞、家具、ネクタイ、花、眼鏡…昔からずっと同じ種類・銘柄のものを買ってしまう。実際はただの惰性で、新しいものに挑戦するのが面倒なだけ。

 

⑫行きつけの飲食店がある。最大の理由は、新しい店を開拓するのが面倒だから。そして注文する料理も、いつもたいてい同じ。

 

⑬あまり腕がよくない…と思いつつ、いつも同じ医者にかかっている。

 

著者は、このようにコメントしています。

 

以前と同じやり方で気楽にやっていけるのは、ほんの少しの間だけです。すぐにそのための代償が、無視できなくなってきます。

 

もちろん変化にだって、代償はつき物です。でもたいていの場合、従来のやり方に執着することの代償は、変化に伴う代償を上回ります。

 

そして、こうも述べています。

 

変化への圧力は、心の中に抵抗感を生み出します。ソファの位置を変えるには大きな力が必要ですね?慣性の法則が働くからです。実は人の心にも同様に慣性の法則が働くのです。

 

現状に満足できていない人は、この「慣性の法則」のせいで変化に向けての一歩を踏み出せずにいる可能性があります。

 

自分について、当てはまることはありませんか?

 

人はなぜ「死んだ馬」に乗り続けるのか? 心に働く「慣性の法則」を壊し、自由に「働く」ための26レッスン